Twitterは1月19日(現地時間)、開発者利用規約内の開発者契約を更新、サードパーティー製クライアントアプリの作成および使用を正式に禁じた。
突然の項目追加
更新された開発者契約の「Restrictions on Use of Licensed Materials(ライセンス素材の利用に関する制限)」の項を見ると、「ライセンス素材を使用またはアクセスし、Twitterアプリに類似または代替のサービスまたは製品を作成または作成を試みるために使用すること」が制限項目の中に追加されている。
つまり、「Twitterアプリに類似または代替」となるサービス/製品の締め出しであり、これまで通りAPIを利用してログイン・ツイート・ツイートの取得に特化したアプリは今回も制限されないようだ。
なお、1月20日現在、日本語版の開発者契約には項目が反映されていない。
これまでの経緯
1月13日、一部サードパーティー製アプリが認証エラーを起こして使えなくなるという報告が多数上がる。この件に関してTwitter側からのコメントはなく、1月18日(現地時間)になってようやくTwitterの開発者アカウント(@TwitterDev)から「Twitterは古くからあるAPIルールを遵守している。その結果、一部のアプリが動作しなくなる可能性がある」というツイートが投稿されるも、肝心の「古くからあるAPIルール」についての具体的な言及はなかった。
現在のところ規約に反することになりそうなサードパーティーに対しての救済策は示されておらず、老舗アプリ「Twitterrific」をはじめ、いくつかのサービスは開発終了を発表している。
Twitterがサードパーティー製アプリを締め出す真意は不明だが、「サードパーティー製アプリ経由でツイートを閲覧しても広告は表示されないためそれを嫌ったのではないか」、「新サービスTwitter Blueに対応するAPIの開発コストを惜しんでいるのではないか」、など諸説飛び交っている。
いずれにせよTwitterの混乱は続いており、ユーザーや開発者にも不安が広がっている。Twitterが平穏を取り戻す日は来るのだろうか。