NTTドコモは1月17日、「羽根のないプロジェクションドローン」を開発したと発表した。
2021年に開発した「羽根のないドローン」を改良し、機体に搭載したプロジェクターによって映像を表示することが可能な風船型のドローン。充填されたヘリウムガスによって浮力を得ており、プロペラがなく超音波振動モジュールで推進力を生み出すことで移動する。超音波振動モジュールは人が触っても安全な微小な振動で動作し、人や物に衝突しても大きなけがや破損につながる可能性が低いほか飛行時の音も小さく、イベントや商業施設などの人がいる場所での飛行に適している。
今回開発した新型機体は機体本体が透明フィルムの風船で、機体に搭載した小型プロジェクターによりドローン本体に映像を投影しながら飛行する。推進力の向上による安定した飛行のほか、投影映像のリアルタイム伝送を実現。また、従来機と同様にアクションカメラを搭載することも可能で高画質な映像を空中から撮影することが可能。
イベントや商業施設などの人々が集まる場所で上空を飛行し撮影するだけでなく、機体表面に演出や広告、さらには地上のカメラ映像などのさまざまな映像を表示しながら飛び回ることで新たな空間演出や空中広告を実現するとしている。
新型機体は2月2日からオンライン上で開催する「docomo Open Houseʼ23」にて紹介予定。