タウは1月17日の発表会で、同社が展開する「カーテンダー(CARTENDER)」ブランドから、損害車の修理費用や売却価格がすぐに分かるウェブサービス「AI見積もり」を提供開始すると発表した。
AI見積もりは、車検証や車両の画像データをもとにAIが判断し、事故に遭ったクルマのリーズナブルな修理費用に加え、事故現状での売却価格を通知するサービスとなる。
本発表会では、ゲストに俳優の中尾明慶さんを招き、AI見積もりを体験してもらうといったイベントを実施。
そのほか効果的なリユース・リサイクルに取り組む「カー・トリアージ」という考え方に関しても説明が行なわれた。
車両の価値を最大化する「カー・トリアージ」
事故や災害で損傷したクルマは一般的に価値が低い・ないものとして見られる傾向があるという。
そこで同社では損害車・使用済車など、車両状態に応じて、最適な処理方法を選択し、車両価値を最大化する「カー・トリアージ」という考え方を提唱。
損害車・使用済車を「修復利用」、「部品利用」、「素材利用」の3つに区分して、どんな状態のクルマでも最大限に活かすための効率的なリユース・リサイクルに取り組んでいる。
今回、提供開始するAI見積もりは、このカートリアージの考え方のもと、ユーザーにとって修理または売却の最適な選択肢を提供することを目的としている。
「AI見積もり」について
これまで事故にあったドライバーは修理費用や売却価格を知るために、ディーラーや買取り業者など多くの選択肢のなかで商談を進めることを余儀なくされていた現状があるという。
このような背景から同社は、AI見積もりを提供開始。本サービスは「いつでも、簡単に、スピード算出」をうたっており、AI見積もりのサイトにアクセスした後、クルマの状態を撮影、すぐに査定ができるサービスとなっている。
メリットとしては、万が一事故に遭った際、ユーザーが手間暇をかけずに最適な対処方法と修理や売却の目安費用を把握できることだという。
具体的な利用方法は、ユーザーはサイトで「修理見積り」「買取見積り」「修理または買取についての最適な提案を受けたい」という3つの項目から適当なものを選択。車検証QRコードと案内に沿った6方向からのクルマの写真を撮影した後、およそ30秒ほどで修理費と買取価格が提示される。
費用が算出された後は、ドライバーに対してAIが「修理して乗り続けるか」もしくは「売却して乗り換えるか」の最適な対処方法を提示するフローとなる。
また修理・買取に関してはカーテンダーブランドの修理サービスや買取サービス、中古車販売など全国100店舗のネットワークでサービスを提供。
価格についてもリユース部品の活用や、世界124ヵ国へのグルーバルな販売ネットワークなどを使うことで、コストパフォーマンスに優れた仕様になっているという。
ゲストの中尾明慶さんも実際にサービスを体験
今回、ゲストとして招かれた俳優の中尾明慶さんは、「現場に行く際も自分のクルマを運転していく」「(クルマは)もう一つの家のような感じ」と語るほど、かなりのクルマ好きだという。
一方、クルマの修理や買取り時の際の悩みとして「なかなか売却・修理の予定が合わない」、「愛車が傷ついて早く査定額を知りたいけれど、どうしても数日はかかってしまう」などのクルマを持つ人ならではのエピソードも語っていた。
サービス発表会では、事前に会場に用意されていた損害車を中尾さんがスマホで撮影し、AI見積もりサービスを実際に体験するというイベントも実施。
中尾さんはサービスを使用した感想として「本当に簡単なので誰でもできるし、すぐに(査定)結果を知ることができるのが嬉しい」とコメントしていた。
筆者も実際にその様子を見ていたが、かなりスピーディーにスマホ画面に修理費と買取価格が提示されていた。
価格に関しても、一般的な修理費用・売却費用よりも安く提示されており、どんな車両でも車両価値を最大化させるという同社のカー・トリアージの考え方が強く反映されているように思えた。
リユース・リサイクルという市場は国内、海外問わず拡大していくだろうし、修理・売却時の選択肢としても、かなり使い勝手いいサービスになっているように感じる。
なお、1月17日のAI見積もりサービス開始時より、クルマの売却&乗り換えの特別キャンペーンも実施。
興味を持ったユーザー、クルマの売却・乗り換えなどを考えているユーザーはこの機会に検討してみてはいかがだろう。