360mmまでの水冷CPUクーラーを搭載可能
240mmの水冷はBTOカスタマイズも可能
──エアフローでいうと、ケース内部のファンも重要なパーツだと思います。ケース内部のエアフローについて教えてください。
黒川氏:従来のケースから、14cmファン2基というのは変わっていないのですが、背面だけの排気となると昨今のパーツでは厳しいので、新PCケースでは天面からどれだけ排気できるかということにこだわりましたね。また、240mmと360mmの水冷が搭載できるスペースを確保しています。昨今、360mmの水冷が一般的になってきたこともあり、前⾯上部のベイ上2つは排他になりますが、それが付けられる場所をしっかり確保したことも、ポイントの1つです。
──360mmの水冷はBTOカスタマイズで搭載できますか?
野口氏:現行のパーツでいうと、このケースの場合は240mmの水冷でも十分冷却できるということが検証でわかっていますので、今のところは240mmの水冷を用意しています。とはいえ、今後より強力な冷却を必要とするパーツが登場するかもしれないので、その場合は360mmの選択肢も提供できればなと考えています。
──現行のパーツでも240mmで足りるというのは、PCケースが優秀なんだと思いますけどね。
佐藤氏:そういっていただけるのはうれしいです。
5インチベイを採用する理由とは?
SDカードリーダーや光学式ドライブを追加可能
──先ほど、5インチベイの話がちょっと出ましたが、今回前面上部にベイを設けた理由は何ですか?
黒川氏:クリエイターの方々にお聞きすると、SDカードは直接挿したいという方もいらっしゃれば、USB接続という方もいらっしゃいます。また、私の知り合いがアニメの制作会社にいるのですが、アニメ業界はまだDiscドライブで納品することも結構あるそうです。そこで、光学ドライブを搭載できるベイは、クリエイター向けデスクトップでは必要だと考え、BTOカスタマイズで選択できるように、ベイを採用した次第です。
──あと、大型のビデオカードを採用する際には、カードステイが標準で付属するんですよね?
黒川氏:現行ですと、GeForce RTX 3070 Ti以上のビデオカードには、ステイが付属しています。やはり年々ビデオカードのサイズが大きくなってきており、輸送時に外れたり、経年劣化で落下したりすることがないように、ステイを付けるようにしています。このステイは専用設計で、ホールド性もしっかりしていますので、安心してお使いいただけます。