大日本印刷株式会社
防塵・防水の規格にも準拠した機能等が評価され、4事業者がすでに採用
大日本印刷株式会社(DNP)は、厳しい屋外環境でも使用できるキャッシュレス決済対応の決済端末UPT1000Fの販売を2022年12月に開始します。 本決済端末はクラウド型のDNPマルチペイメントサービス*1に対応しており、無人の精算機などに組み込むことで、利用者は安全・安心にキャッシュレス決済を行うことができます。今回は特に、屋外に設置できる精算機として、雨風等にさらされても稼働できるように、防塵や防水に関する規格であるIP65に準拠しました。IP(International Protection)は、国際的な技術規格のIEC60529を元に、日本工業規格等がJIS C 0920として規格化したもので、1桁目の「6」が「完全な防塵構造」を、2桁目の「5」が「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」ことを表しています。
DNPは、国内トップシェアのICカード事業で培ったカード発行や情報処理、認証セキュリティー等の高度な技術を強みとし、安全・安心で便利なキャッシュレス社会の実現に貢献していきます。
*1 DNPマルチペイメントサービスについて : https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1189652_1567.html
【屋外でも利用可能な決済端末発売の背景】
近年、多様な生活シーンにキャッシュレス払いが浸透するなか、屋外にある駐車場の無人精算機や券売機等でも、現金以外にキャッシュレスでの支払いに対応することが求められています。そのニーズに対してこれまで、風雨等にさらされる厳しい屋外環境に設置した決済端末は、水漏れや、ちり・ほこりの侵入によって故障が起きるといった課題がありました。
今回DNPは、こうした課題の解決に向けて、各種試験の実施と開発評価を経て、屋外で使用できるキャッシュレス決済に対応可能な決済端末を開発しました。防塵・防水の規格であるIP65に準拠していることなどが評価され、本端末はすでに複数の企業に採用されることとなっています。
【今回開発した決済端末の特長】
○IP65に準拠し、高度な防塵・防水機能を備えているため、屋外に設置された精算機や券売機等にも組み込んで使用できる決済端末です。
○DNPマルチペイメントサービスに対応しているため、決済端末1台で、クレジットカード・電子マネー・コード決済・共通ポイント等の複数のキャッシュレス決済が可能です。
○精算機と決済端末の制御インターフェースは業界標準JVMA*2に対応し、開発の負荷を軽減。
*2 日本自動販売システム機械工業会(JVMA:JAPAN VENDING SYSTEM MANUFACTURERS ASSOCIATION)が定めた自動販売機の通信方式・規格
<基本スペック>
【採用企業】
屋外でのキャッシュレス決済に加え、「1台の端末で複数の決済を実現したい」「端末導入の開発負荷を軽減したい」といった各社の課題の解決に向けて、今回DNPマルチペイメントサービスの導入に至りました。今回採用された屋外でのキャッシュレス決済に対応した精算機は、順次展開していく予定です。クレジット(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners、Discover)および電子マネー(交通系、楽天Edy、WAON、nanaco、QUICPay、iD、PiTaPa)での決済に対応するほか、新たなキャッシュレス決済の追加についても検討していきます。
◇日信電子サービス株式会社(日本信号グループ会社)
運用開始日 : 2023年1月
対象 : 駐車場精算機、鉄道券売機、チケット販売機など、日本全国3,000台
◇株式会社パーキングソリューションズ
運用開始日 : 2023年1月
対象 : 駐車場精算機など、日本全国150台
◇三菱プレシジョン株式会社
運用開始日 : 2023年3月
対象 : 駐車場精算機など、日本全国150台
◇株式会社DNPフォトイメージングジャパン
運用開始日 : 2023年3月
対象: 証明写真機、初年度100台
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