Apple Musicが配信する数千万の楽曲で「カラオケ」が楽しめる機能が12月末に追加されます。「Apple Music Sing」と名付けられた新しいサービスの内容について、取材によりわかったことをまとめてみました。
数千万曲の歌詞を見ながら歌える機能
Apple MusicにはiPhoneにiPad、Apple TV 4Kを接続したテレビの画面などに、対応する楽曲の「歌詞」を表示できる機能があります。歌詞の一部をFacebookやインスタグラムのストーリーズとして、あるいはメッセージに添付して「シェア」する機能も楽しめます。
12月後半から世界のApple Musicユーザーに提供されるApple Music Singは、いわゆるカラオケを楽しむための新機能です。Apple Music Voice以外のサブスクリプションプランを登録するユーザーが、追加料金を払うことなく利用できます。
対応する楽曲は邦楽も含む数千万曲。Apple Musicの「検索」タブの中に新設される「Apple Music Sing」のカテゴリには、ジャンル別に分けられた50以上のカラオケ対応プレイリストが用意されます。
操作性はとても良さそう
歌いたい楽曲を選んで、画面に表示される「歌詞表示」と「マイク」のアイコンをタップします。マイクのアイコン選択から表示されるスライダーを上下させるとボーカルの音量が変わります。著作権利の関係からボーカルの音量を完全に消すことはできませんが、ボリュームを絞りきるとかなりバックグラウンドの演奏だけに集中できるバランスになります。
アップルではこれまで独自に研究開発を続けてきたオーディオ機器のノイズキャンセリング機能、FaceTime通話による音声分離や、その他の機械学習によるアルゴリズムのテクノロジーをまとめあげて、Apple Music Singのボーカル調整機能を実現したといいます。
トラックの分離処理はクラウド側ではなく、iPhoneなどデバイス上で行われるため、スライダーによる音量調節、あるいは歌詞を音節ごとにタイミング良く表示する高い操作性を特徴としています。
Apple Music Singの対応デバイスはiPhoneとiPad、および最新のApple TV 4Kであることが発表されています。機種やOSのバージョンについて、取材によりわかった追加情報があればお伝えします。なおAndroid版、およびブラウザ版のApple Musicでは利用できないようです。