ソリトンシステムズ
~多要素認証ツールと認証テクノロジーを連携したソリューションの提供開始~
報道関係各位
2022年12月7日
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、以下「ソリトンシステムズ」)とパナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、以下「パナソニック コネクト」)は、多要素認証ツールと認証テクノロジーを連携したソリューションで共創を開始します。第一弾として、2022年12月20日よりパナソニック コネクトの顔認証技術を搭載したPCログオンソフト「SmartOn」の新版をソリトンシステムズから発売します。
地方行政のデジタル化推進において、総務省※1は、情報セキュリティの強化を目的に、マイナンバー利用事務系においては、情報のアクセスおよび持ち出しにおける対策として、情報システムが正規の利用者かどうかを判断する認証手段のうち、二つ以上を併用する認証(多要素認証)を利用しなければならないことや、業務ごとに専用端末を設置しなければならないことがガイドラインとして発信しています。厚生労働省や文部科学省においても、それぞれ医療情報システム、教育情報システムへの接続に多要素認証の導入を求めています※2。さらに金融分野においてはPCI DSS※3により、世界規模でクレジットカード会員データにアクセスする際の認証形式を規定しています。
このように、個人情報を取り扱う団体や企業で多要素認証の導入が進んでいます。また、昨今の働き方の変化により、テレワークでの本人認証が課題となっています。
このたび、ソリトンシステムズとパナソニック コネクトは、多要素認証で厳格な本人確認や利便性が向上する世界の実現を目指し、共創を開始しました。まずは、18年連続国内シェアNo.1※4、累計約4,500社・約350万ライセンス※5の実績を持つ、ソリトンシステムズの「SmartOn」に、厳格な本人認証が求められる空港の出入国ゲートや医療機関でオンライン資格確認端末として約11万台採用※6されている顔認証付きカードリーダー(マイナンバー照合)などで活用されているパナソニック コネクトの世界最高水準※7の顔認証技術を、PCログオン時の生体認証として組み込みます。これを契機に、両社は多要素認証ツールで社会課題の解決を目指し、新たな価値を共創していきます。
■共創の取り組みについて
(1) SmartOnへのマスク対応顔認証機能の実装
PCに暗号化やログ管理などのセキュリティ対策が施されていても、 ID・パスワードの貸し借りや漏えいなどにより簡単にユーザーのなりすましができてしまう環境では、 情報へのアクセスが不正に行われる危険性や、悪意あるアクセスが本来の所有者から行われたのか特定することができません。
ソリトンシステムズのSmartOnは、顔や指紋、ICカードなどを用いた多要素認証で、PC利用時の認証を強化します。 さらに、USBメモリなどの利用や、データへのアクセス制御をトータルに実現するPCセキュリティシステムです。
今回、共創活動の一環として、マスク着用時でも高い認証精度を持つパナソニック コネクトの顔認証技術を活用。モバイルワークのセキュリティ対策としてPC内蔵カメラによる顔認証で厳格でスムーズな認証を可能にします。マスク着用のほか、メガネの着用や顔の角度・経年変化にも対応しています。
(2)今後の展開
今後は、両社の強みを生かした新たな価値創造として、ソリトンシステムズの多要素認証ツールとパナソニック コネクトの認証テクノロジーを組み合わせ、PCログオンに留まらず、入退セキュリティや物理鍵の管理、セキュリティゲートなど、物理セキュリティと組み合わせた価値創造や、様々なシステムと組み合わせたトータルソリューションの展開を目指していきます。
具体的には、2023年度内にはクラウド型ゼロトラストサービス「Soliton OneGate」の顔認証対応版をリリースする予定です。さらに顔画像情報をオフィスや教育現場における共通基盤とした、様々なサービスの検討もはじめています。
また、トータルソリューションの展開に加え、両社の販売・サービス網を活用し、本人確認のさらなる厳格化や運用性の向上が求められる市場ニーズに対して、豊富なラインアップと高い技術力でお役立ちします。
顔認証を活用したPCログオンの市場規模は、2025年に42億円まで成長すると見込んでおり(パナソニック コネクト調べ)、両社は双方のチャネルを活用しながら共創し、PCログオンを中心とした認証ソリューションとして2025年に販売25億円の事業を目指します。
今後もソリトンシステムズとパナソニック コネクトは、多要素認証で安全性と利便性を向上する世界の実現を目指し、共創活動を推進してまいります。
※1 総務省「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和4年3月版)」
※2 厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第5.2版(令和4年3月)」
文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和4年3月)」
※3 PCI DSS:Payment Card Industry Data Security Standard
※4 株式会社富士キメラ総研「2004~2021ネットワークセキュリティ ビジネス調査総覧 デバイス認証ツール」より
※5 2022年時点
※6 2022年11月末時点
※7 2022年11月6日のNIST(FRVT 1:1)経年変化評価において、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ、他人受入率:10万分の1)で世界1位を獲得しました。同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他人受入率:10万分の1 )で世界4位、KIOSK(下向き・見切れデータ、他人受入率:10万分の1 )でも世界5位にランクインするなど世界最高水準の評価結果を得ております。
■パナソニック コネクトの顔認証技術について
パナソニック コネクトの顔認証は、40年以上に渡るカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、NIST(米国国立標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において、世界1位※7の評価を獲得しました。
顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適にご利用いただけます。これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで、顔認証技術を応用したシステムを展開してきており、1日10万回超の固有の顔認証を達成してきました(パナソニック コネクト調べ)。今後も、世界最高水準の顔認証技術と、現場での使いやすさを追求し、お客様との実証実験を重ねて実現したUXデザインとの融合により、さまざまな現場を安心・安全かつ効率化することに貢献してまいります。
▼パナソニック コネクトの顔認証ソリューションについて
https://connect.panasonic.com/jp-ja/solutions/facial-recognition
■株式会社ソリトンシステムズについて
設立以来、ソリトンシステムズは IT・エレクトロニクス業界にあって、常に新しい技術トレンドを見据え、いくつもの「日本で初めて」を実現してきました。近年は、認証を中心とした IT セキュリティからサイバー対策製品まで、また、携帯電話回線4G、5Gや Wi-Fi を利用したハイビジョン・レベルの映像伝送システム、リモートドライブなどに取り組んでいます。国産メーカーとして、オリジナルの「もの創り」、「独創」にこだわった製品とサービスを提供しています。
▼株式会社ソリトンシステムズ ホームページ
https://www.soliton.co.jp/
▼PCログオンソフト「SmartOn」について
https://www.soliton.co.jp/products/category/product/pc-security/smarton/
▼クラウド型ゼロトラストサービス「Soliton OneGate」について
https://www.soliton.co.jp/lp/onegate/
■パナソニック コネクト株式会社について
パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約28,500名の従業員を擁し、売上高は9,249億円※8を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
※8 旧パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社の2021年度売上高
▼パナソニック コネクト株式会社 ホームページ
https://connect.panasonic.com
▼顔認証付きカードリーダーについて
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_onlineinfo