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RAW動画収録、データバックアップ、4K8K編集でSSDが大活躍!

Inter BEE 2022のSamsungブースで見たクリエイティブ×SSDの進化

文●畑野 壮太 編集●北村/ASCII

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8K RAW動画の編集も怖くない?
Ryzen Threadripper PRO搭載マシンに27GB/s超えの超速RAID SSDを接続

 4K、8K環境に対応した編集コーナーには、Samsungの超高速SSDを搭載した、複数台の高性能PCが展示されていた。なかでも目を引いたのが、超絶ハイスペック&高価なCPUであるRyzen Threadripper PRO 5995WX (64コア、128スレッド、約108万円)と、PCIe 4.0接続のM.2 SSD 「980 PRO」の2TBモデル8台をRAIDカードに搭載した最高スペックのマシンである。

スペックが写真右に掲示されている。GPUにはGeForce RTX 3090を搭載。左の画面にはベンチマークの実測値が表示されている

 同社の担当者が「どれくらいの速度が出るのか、この場で試してみるという意気込みで展示した」と語るこのマシンは、現場での実測値で、読み出し27257.00MB/s、書き込み26448.88MB/sという超速を叩き出していた。

 PCグレードの構成であっても、同じRAIDカードを使うことで同等の速度を出すことは可能だが、その場合、レーン数の制約でビデオカードが挿せずGPUはCPU内蔵になってしまうという問題がある。

 その点、Threadripper PROの構成ならPCIe 4.0x16レーンが7本あるので、今回のようにビデオカードで3本分塞いでしまっていても、まだ空きスロットが4本あり、RAIDカードなどの拡張が可能となっている(実際、空きスロットを使用して、100GbEのネットワークカードなども接続されていた)。

画面下のRAIDカード(HighPoint SSD7540)に、980 PRO 2TBモデルが8枚搭載されている。なお、980 PROは日本市場でも発売されているので、この構成を国内で実現することは可能だ

 上記のほかにも、PCIe 4.0x4の新モデル「990 PRO」を接続したPCのベンチマーク展示や、980 PRO 2TBモデル4枚をソフトウェアRAIDで接続したPCによる4K編集のデモも行なわれていた。各機種のスペックやベンチマークは以下に写真で掲載しておくので、ご覧いただきたい。

990 PROのベンチマーク展示。読み出し7460MB/s、書き込み6920MB/sと公称値を上回る速度を計測

980 PROをソフトウェアRAIDで4枚搭載したPCで、4K編集のデモが行なわれていた。ベンチマークは読み出し、書き込みともに17GB/s超えとなっている

 高性能化が進むSSDの活用法を、クリエイティブの側面から提案していたSamsungの展示。日本未発売の製品も多く見られたそれは、今後に向けた試金石としての側面が強いものだった。ここで展示されていた製品たちが、日本のプロフェッショナルたちに光をもたらすことを期待したい。

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