「ルートバック」など、一歩進んだ機能も搭載
HUAWEI WATCH GT 3 SEには、加速度センサー、ジャイロセンサー、光学式心拍センサーなどを搭載し。GPSをメインとする複数の測位システムにも対応。5ATMの防水性能も備えている。
これらを利用して計測できるワークモードは100種類以上とのこと。そのうち18種類が専門的なデータ計測や分析が利用できるようだ。具体的には屋外の運動がランニング、ウォーキング、ハイキング、クライミング、トレイルラン、サイクリング、オープンウォーター(水泳)、トライアスロン、スキー、スノーボード、クロスカントリースキーの11種類。屋内はランニング、ウォーキング、サイクリング、プール(水泳)、エリプティカル、ローイング、縄跳びの7種類。なお、ランニング、ウォーキング、エリプティカル、ローイングは「自動検出」にも対応。
初期設定はオフになっているがオンにすると、運動を始めたことが自動で認識されて、ワークアウトモードの起動に導かれる仕組みだ。
筆者は試用中に屋外ウォーキングしか試すことはできなかったが、操作に迷ったり、不便を感じたりすることはなかった。「ワークアウト」のメニューから選択するだけでスピーディーに起動でき、距離や時間などの目標を設定することも可能。一定の距離を通過した場合などに画面と音声で通知されるが、英語でやや長めの音声ガイドが流れるので、初めて使う人は驚くかもしれない。スポーツジムなど、多くの人がいる場所で使う場合は「設定」でオフにしておく必要がある。
ワークアウトを終えると、計測されたデータを画面で確認でき、スマホにインストールした「HUAWEI Health」アプリに同期される。同アプリでは、地図上に歩行ルートを表示させたり、心拍数の推移をチェックしたり、より詳細なデータを確認することができる。
いまやほとんどのスマートウォッチやスマートバンドで運動のトラッキングができ、心拍数が自動でモニタリングされる。そんな中で、筆者がWATCH GT 3 SEを使って、おっと思ったのが「ルートバック」機能だ。ウォーキング中に画面を右になぞると、来た道を戻るガイドを起動できる画面に切り替わった。GPSを使うワークアウトをしている場合に使える機能で、登山やハイキングなどで道に迷った場合に重宝するだろう。また、GPS信号が弱くなった場合に通知して、登山中に道に迷うことを事前に防ぐ「失踪アラート」という機能も備えている。
他社のウォッチでは見かけない機能として「AIランニングコーチ」なるものも搭載されている。自分の年齢や過去のランニング状況などに合わせて、自分に合ったランニングプランを作成してくれる機能だ。向き不向きはあるだろうが、「いつ、どれくらい走ればいいのかがわからない」という人は試してみる価値があるだろう。