NTTロジスコや佐川急便など
関係機関との連携にも注力
大規模災害の発生時には、関係機関との連携も迅速にできる態勢になっている。今回の訓練では例として3社と協力した取り組みが紹介された。
移動基地局車や移動電源車への給油には、NTTロジスコのローリー車が出動する態勢になっている。また、佐川急便とも協力関係を結び、可搬型基地局やさまざまな救援物資を運搬できるという。陸路での救援が困難な場合は、ヘリコプターが出動。この日の訓練では、朝日航洋のヘリコプターが可搬型基地局を運んでくるデモンストレーションが披露された。実際の災害時には被災者を運ぶこともあり、被害状況を調査するために使われることもあるという。
避難所での無料充電やWi-Fiサービスを提供
避難所に設営されるスマホを充電できる場所やWi-Fi機器も披露された。「みんなの防災カレッジ」と銘打っていることもあってか、大学生のボランティアの大学生被災者の役として参加し、被災時にするべきことを学んでいた。
ドコモは日本郵政グループとも災害時の取り組みについて協定を結んでいる。災害で郵便局が休業した場合に、仮店舗として使われる「車両型郵便局」も展示され、内部を見ることができた。郵便物の発送・受け取りができることはもちろん、ATMが設置されており、預金を引き出すこともできるという。
ひとりひとりがすぐにできる災害対策として、ドコモの「災害用キット」アプリが紹介され、「災害用伝言板」の利用方法も紹介された。
訓練を終えて、ドコモの塩野氏は「ドコモの災害対策にかける思いをご理解いただけたら幸いです。これからの災害対策に全力で取り組んでいきます」と話していた。