このページの本文へ

バッファローのNAS、ランサムウェアに有効なスナップショット機能を搭載

2022年11月02日 17時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 バッファローは11月2日、法人向けNAS「テラステーション」の新ラインアップとして12ドライブラックマウントモデル「TS51220RHシリーズ」を発表。11月下旬より順次発売する。

 バックアップやファイルサーバーとしての運用に特化し、パフォーマンスと信頼性を追求した法人向けNASで、官公庁・研究機関・病院やデータセンターなど、特に大きなデータを取り扱うユーザーに適している。2つの10GbEポートを標準搭載し、大容量16GBメモリ標準搭載による高速化でサーバー機のバックアップにかかる時間を短縮。高負荷での100台同時アクセスでも安定動作するパフォーマンスと、ランサムウェア対策に有効な「スナップショット機能」の搭載や耐振動性に優れ長寿命な「ニアラインHDD」の採用で信頼性を追求しており、最大容量240TBモデルが用意される。

 指定した時刻で定期的にファイル構成・復元ポイントを作成し、ファイルの誤削除や編集ミスをした場合にも復元が可能になる「スナップショット機能」を搭載し、ファイル誤削除や編集ミスなどの状況からの復元を可能にするほか、近年被害が拡大しているランサムウェア対策としても活用できるという。

 iSCSI接続に対応しており、サーバー機の増設ストレージとして利用可能。2台の本商品を増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際は2つのボリューム間をメインサーバーを経由せずにデータ転送する「iSCSIボリュームバックアップ」機能を搭載。メインサーバーに負荷をかけないNAS間バックアップを実現。

 また、通常のデスクトップ向けHDDに比べて耐振動性に優れ長寿命な「ニアラインHDD」を採用し、長期安定稼働を実現。さらに、HDDとNANDフラッシュ上にファームウェアを二重化して保持する「システムファームウェア二重化構造」により、HDD上のファームウェアが破損した際でもNANDフラッシュ上のシステムファームウェアからの自動修復によりシステムダウンを防ぎ、安定した長期稼働を実現する。インターネットを経由して遠隔のNAS・法人ルーター・Wi-Fiアクセスポイント・スマートスイッチとその管理者をつなぐリモート管理サービス「キキNavi」にも対応。

「キキNavi」はインターネットを経由して遠隔のNAS・法人ルーター・Wi-Fiアクセスポイント・スマートスイッチとその管理者をつなぐリモート管理サービス

 12ドライブプリインストールモデル(空きベイスロットなしモデル)は24TB~240TBをラインアップし、価格は93万5000円(24TBモデル)から。11月下旬の出荷開始となるが、240TBモデルとオプションHDD「OP-HD20.0H2U」は(20TB)は2023年2月上旬の出荷予定。

 また、4ドライブプリインストールモデル(8ベイスロット空きモデル)も用意され、容量は8TBから80TBまでラインアップ。価格は8TBモデルの49万5000円から。11月下旬からの出荷で、80TBモデルのみ2023年2月上旬の出荷予定となる。

TS51220RHシリーズ

OP-HDH2Uシリーズ

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード