「MetalFX Upscaling」の画質をチェック
「グラフィックス自動設定」から、「画面品質重視」を選択し、解像度は2560×1440ドットに設定。「MetalFX Upscaling」が「オフ」、「Quality(画質重視)」、「Performance(速度重視)」の状態を比べていこう。比較に使うシーンは、探索の中心になる「村」と、光と影の演出が雰囲気を盛り上げる序盤の「ドミトレスク城内」で、スクリーンショットを撮影している。
まず雪が積もり、道にはぬかるみもある村から見ていこう。画質はゲーム内の最高ではないが、それでもかなり奇麗で独特な雰囲気も十分感じられる。
「Quality(画質重視)」では、遠方にある家の2階にある窓など、全体的にボヤッとした描画になっている。地面の雪や、銃身の穴なども描画が甘くなっているのが、わかるだろう。ただ、「Performance(速度重視)」では、ひと目で差がわかる画質にダウンしている。道や雪の表現は大丈夫だが、奥にある像などはジャギー(ギザギザ)が目立っており、ちょっと興ざめしてしまう。
違うシーンでも同じで、「Quality(画質重視)」では描画が甘くなるが、『バイオハザード ヴィレッジ』の世界に浸ることができるだろう。
続いて「ドミトレスク城内」を見ていこう。GPUへの負荷は、光と影の処理で「村」よりも高くなっている。
暗いシーンも多いので光と影の表現は非常に大事。「MetalFX Upscalingがオフ」以外では、残念ながら像の台座や、床にあるろうそくの火の描画が見えづらくなっている。見えなくても照らせるので問題ないのだが、気がついてしまうと気になる。Performance(速度重視)」設定時は、「村」と同じく、壁にある像周辺など、ジャギーが目につく。
「オフ」と「Quality(画質重視)」では、ろうそくの火は描かれているが、表現が弱くなっている。また、右側の階段踊りにあたる光にも違いが見られるが、これまでと同じく、そこまで気にならないだろう。「Performance(速度重視)」もここまでと同じだが、右側に右にあるカップなどのオブジェクトにも、ジャギーが目立っている。
フレームレートを優先したいファーストパーソンシューティングゲーム(FPS)では、「Performance(速度重視)」も良いと思うが、画質が大事な『バイオハザード ヴィレッジ』では、「MetalFX Upscaling」は「Quality(画質重視)」一択と言えるだろう。