2022年6月6日に実施されたアップル最大かつ恒例の開発者向けイベント「WWDC 2022(世界開発者会議)」。そのなかで触れられた「macOS Ventura」のゲーム機能強化のなかで言及されたのが、Appleシリコン向け最新グラフィックAPI「Metal 3」で採用された「MetalFX Upscaling(メタルエフエックス アップスケーリング)」だ。
MetalFX Upscalingは、PCゲーミングシーンではすでにおなじみになっている超解像度技術のアップル版で、Appleシリコンが内蔵するGPUに最適化されている。低解像度で描画した映像フレームに、超解像処理とアンチエイリアス処理をして高解像度化する、ポストエフェクト処理を実現した技術で、低解像度でレンダリングするため、高性能なdGPUでなくとも、高画質、高フレームレートを実現できるのが特徴になる。
アップルは、「macOS Ventura」&「Metal 3」で、これまで決して得意分野とはいえなかったMacでのゲーミングを目指している感じだ。そんなゲーミング=Windows PC(自作PC)という認識を変えるには、キラータイトルも必要なのだが、WWDC 2022ではカプコンの伊集院 勝氏が登壇し、対応ゲームとして『バイオハザード ヴィレッジ』を紹介。
実際、10月24日の「macOS Ventura」のリリースに合わせて、10月28日にMac版『バイオハザード ヴィレッジ』がApp Storeに登場している。
そんなMac版『バイオハザード ヴィレッジ』を実際にM1 Maxを搭載した16インチ MacBook Proでプレイしてみたので、お届けしていこう。