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ファーウェイの汪涛(デビッド・ワン)、未来の基盤、5.5Gに向けて大きな前進を

ファーウェイ・ジャパン(コーポレート)
2022年10月27日

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ファーウェイ・ジャパン(コーポレート)
※ 本参考資料は2022年10月26日(現地時間)にタイ、バンコクで発表されたプレスリリースの翻訳版です。

[2022年10月26日、タイ・バンコク] グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2022(Global Mobile Broadband Forum 2022, MBBF 2022)の開催期間中、ファーウェイのエグゼクティブディレクター兼ICTインフラストラクチャー委員会会長の汪涛(デビッド・ワン)取締役は、「未来の基盤、5.5Gに向けて大きな前進を」と題した基調講演を行いました。汪は、いかに業界が一丸となって大きな進歩を遂げたか、そして5.5Gへの飛躍に向けた準備が整っているかについて述べました。このマイルストーンを達成するために、汪は業界の全プレーヤーに、万全の準備をするよう呼びかけました。そうすることで5.5G時代に向けスピードアップし、最終的により良いインテリジェントな世界を共に築くことができます。


基調講演を行う汪涛


インテリジェントな世界の到来が目前に迫る中、私たちが経験する急速な変化に伴って、デジタルインフラへの要求が高まってきます。インテリジェントな世界へ進む中、次に越えなくてはならないマイルストーンは5.5Gです。5.5Gは、10Gビット/秒の体験、数千億の接続サポート、ネイティブ・インテリジェンスの実現を可能にします。

汪は、業界全体で2年間一丸となって取り組んできた結果、5.5Gは大きく進歩し、それにより次の3つの点が明らかになったと強調しました。

第1に、5.5Gの標準化がスタートし、順調に進みつつある中、5.5Gはもはや単なる未来の構想ではなくなったということです。

第2に、業界は5.5G向けの主要技術で大きな前進を遂げ、超広帯域幅とELAAによる10Gビット/秒の体験が実現したことです。

第3に、業界がIoT状況について明確なビジョンを持っていることです。5.5G対応の3種類のIoT技術、つまりNB-IoT、REDCap、passive IoTは、急速に発展しており、非常に多くのIoT接続を可能にするでしょう。

「通信業界は常に進化しています。5.5Gも本格的に始動しました。今後の私たちの課題は、標準化、周波数、製品、エコシステム、アプリケーションという5つの新分野に取り組むことです。ともに5.5Gに向けて大きく前進し、より良いインテリジェントな世界を築きましょう」と汪は力強く語りました。

第1に、標準規格の策定と主要な技術研究の推進が必要

標準規格は、移動体通信業界舵取りをするもので、5.5G業界が明確に定義された道筋に沿って前進できるよう、導きます。リリース18が予定通り2024年第1四半期までに凍結されるようにして、5.5Gネットワークが10倍優れたパフォーマンスを提供できるよう支援します。リリース19以降については、5.5G標準の改良を続けながら、新しいサービスやシナリオをサポートするには、5.5Gにどのような機能が必要となってくるかを共に検討しなければなりません。それにより5.5Gの可能性を最大限に引き出し、そのライフサイクルを延長することができるでしょう。

第2に、超広帯域幅用に対してより多くの周波数帯準備が必要

サブ100GHz帯のリソースをフルに活用して超広帯域を構築しなければなりません。mmWave(ミリ波)は5.5Gにとって重要な周波数帯域です。事業者は、10Gビット/秒の体験を実現するために、この帯域から800MHz以上の周波数帯を取得する必要があります。6GHzも、5.5G用の超広帯域幅になる可能性があります。WRC-23で6GHzがIMT帯として推進される場合、おそらく各国は6GHz周波数帯をオークションにかける必要があるでしょう。また、5.5G用の超広帯域を実現するために、サブ6GHzの周波数帯を再調達することもできます。

第3に、5.5Gに向け成熟したネットワーク、デバイス、チップの準備が必要

ネットワークもデバイスも、10Gビット/秒の体験を提供するために、アップグレードしなければなりません。具体的には、私たちの製品は、1,000を超える中・高周波数帯に適したアンテナアレーをサポートできるELAA技術に依存します。また、massive MIMOには128Tの容量が必要となります。さらに、5.5Gチップやデバイスのさらなるインテリジェント化、3T8Rやそれ以上のチャネルのサポート、4つ以上の搬送波の集約を可能とするために、さらなるイノベーションが必要です。

第4に、5.5Gの活発なエコシステムを構築するための協力体制が必要

この活発なエコシステムは、あらゆるシナリオにおけるデジタル要件に、うまく対応することができます。5.5G対応のIoTエコシステムを例にとります。通信事業者と機器ベンダーは、人とモノをよりよく接続するために5.5Gネットワークの計画を改善しなくてはなりません。一方、デバイスベンダーはコストとモジュール機能をアプリケーションシナリオに適合させる必要があります。また、業界とアプリ開発者は、新しいアプリの開発の開始に向けて早急に行動しなければなりません。

第5に、画期的なアプリケーションへの取り組みの継続が必要

標準規格、周波数帯、製品、エコシステムが成熟すれば、5.5Gは現実のものとなり、さらに多くのアプリケーションが登場します。多感覚的なインタラクションは、私たちのコミュニケーション方法を一変させるはずです。インテリジェントに接続された自動車は、第3のモバイル空間となり、広く採用されるでしょう。また、業界を超えたインテリジェントな接続により、情報のサイロ化が解消され、産業のアップグレードが促進されます。現在、新世代の革新的なアプリケーションが登場しつつあり、インテリジェントな世界のビジョンが明確になってきています。だからこそ、すべての業界プレーヤーが、これらのアプリケーションの探求と創造に向けて協力していかなければなりません。


グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2022は、業界パートナーのGSMAおよびGTIの協力のもと、ファーウェイが主催するイベントです。この年次フォーラムでは、世界中からモバイルネットワークの事業者、垂直的な業界のリーダー、エコシステムパートナーが集まり、5Gを商業的に成功させる方法や、その他グリーン開発、インテリジェンス、5Gの進化など注目のトピックについて議論します。詳細は、次のページをご覧ください。https://www.huawei.com/en/events/mbbf2022

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