ワクワクする話にも詐欺が潜んでいます
みなさんご存じの通り、フィッシング詐欺とは、主にクレジットカード情報など金銭に絡む個人情報を窃取するための手口を指します。
「ウイルスに感染しています今すぐこちらから対策アプリをダウンロード!」「不正ログインを検知したため、あなたのアカウントを凍結しました。解除ならびに本人確認はこちらのURLから」といっ文面をメールやSMS経由で不特定多数に送りつけ、慌てた受取人を偽Webサイトに誘導して個人情報を盗み取るわけです。
しかしなかには、ワクワクしてしまうような内容であなたの個人情報を盗もうとする悪意ある人たちもいます。
先日、国体(国民体育大会)が栃木県で開催されましたが、期間中に実行委員会は“YouTube上において、ライブ配信で大会の模様が観戦できると騙るフィッシング詐欺を確認した”と発表しました。
これは、映像を見るためには会員登録が必要だと偽り、外部サイトに誘導してクレジットカード情報を含む個人情報を入力させる手口でした。3年ぶりに開催された国体を楽しむべく、『もしかしたらYouTubeでライブ配信やってるかも?』とワクワクしながら検索する人たちを狙ったものでしょう。
ちなみに、とちぎ国体のライブ配信は公式映像サイト限定で、YouTubeでは実施されていませんでした。うまい話を目にしても、いったん立ち止まって公式サイトを自力で検索してみる疑い深さが、あなたを詐欺被害から守ってくれます。
※以下は「無料の北京五輪観戦サービス・アプリを発見!? それは罠かも!」からの抜粋です。北京五輪がやって来る!
4年に一度の大舞台、北京五輪が開幕します。数々の著名なアスリートたちが北京に集い、19日間の熱戦を繰り広げます。スキージャンプ、フィギュアスケート、スピードスケートなど日本勢の活躍が期待できる競技種目もあり、注目している人も多いのではないでしょうか。
今回はチケットの一般販売がなく、基本的にテレビやネット配信での観戦となるようです。となると、気を付けなければならないのが、悪意ある人たちによる偽観戦サイトや偽アプリです。
今後、『金メダルを獲ったあの選手の演技をじっくり見直したい! どこかに録画映像はないかな……?』などとネットを検索すると、「あの人気競技が無料で観戦できる配信サービス!」などと銘打ったWebサイトが見つかるかもしれません。
そして、録画映像を見るためにはユーザー登録が必要ですなどと、言葉巧みにあなたの個人情報を入力させようとするでしょう。もしくは「こちらのURLから閲覧用のスマホアプリをダウンロードしてください」とアナウンスされるかもしれません。
一見、至れり尽くせりのサービスに思えますが、万が一、そんなWebサイトを見つけてもユーザー登録やアプリダウンロードの誘いに乗ってはいけません。どちらも悪意ある人たちが仕掛けた罠の可能性があるからです。
そのWebサイトは、あなたのようなスポーツファンの個人情報を盗むために作られたフィッシングサイトかもしれません。また、閲覧用を名乗るアプリもウイルス入りでないとも限りません。その場合、あなたのスマホから大切な個人情報が人知れず外部に漏れ出してしまうことが考えられます。