本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「DX・IoTのスキルアップを促進する2つのイベント」を再編集したものです。
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にはデジタル人材が必要です。
このようなスキルを持つ人材は今後の日本企業の成長戦略に不可欠ともいわれており、最近では大手製造業を中心とした「デジタル人材育成」に取り組む動きが、メディアでも頻繁に取り上げられています。
DXに欠かすことができない「IoT」とは、モノの情報をデータ化し、ネットワークを通じてリアルタイムで共有する技術のことで、IoTの仕組み作りは、DXを推進する上で欠かせません。センサーやカメラで得られたデータをインターネットにつなぐことで、いつでも遠隔から手元の端末でモノや現場の状態を把握したり、制御・操作ができるようになります。
例えば、「ビニールハウスや倉庫内の温度・湿度をセンサーで計測し、パソコンやスマートフォンから過去のデータや現在のデータを確認する」ことで、これまでの目視点検や、手作業で紙に記録していたようなことが不要になり、時間・工数、引いてはコストの削減につなげることができます。
技術の進化によりクラウドサービスが手軽に利用でき、デバイスも小さく高性能なものが安価に入手できるようになりました。IoTプラットフォーム「SORACOM」では、最短1日から利用できるIoT向けのデータ通信サービスや、IoTデータの蓄積・可視化アプリケーションに加えて、すぐに使い始められるプロトタイピングデバイスを提供し、IoTのスモールスタートを支援しています。
今回は、DX・IoTのスキルアップを促進する、10月開催のイベント2つをご紹介します。
【実機を借りて体験できる!】 IoTデバイス実践ワークショップ
1つ目のイベントは、赤坂(東京/港区)で開催するワークショップです。
位置情報、温湿度、加速度が計測できる「GPS マルチユニット SORACOM Edition」で、IoTの主要なユースケース「温湿度のセンシングと可視化」を通じて、IoTの全体像の理解と、デバイス・通信・クラウドの使い方を学んでいただけます。この仕組みの応用で、前述の温湿度監視や、熱中症対策のための温湿度管理など、幅広くご利用いただけます。
こちらは参加費無料で、10月12日(水)に10時・14時と全2回/各105分、同じ内容で実施します。基本的なパソコンの操作ができる方を対象としていますが、配布するテキストに基づき自習形式で進めていただきます。会場にはサポート担当の講師がおりますので、ご自身のペースでご質問いただきながらIoTを体験いただくことが可能です。
過去に参加いただいたお客様からは、
「デバイスに触れてIoTの知識を深めることができ、大変勉強になりました。」
「非常に興味深く、機能について深く理解できました。実用においては、これをどのように対象製品に実装するかがテーマかと思いました。」
「昔と比べかなり簡単になってきたと思います。勉強になりました。」
「設定さえしてしまえば、すぐに使えてしまうというスピード感が素晴らしいと感じました。」
といったお声をいただいています。
お申し込みや詳細はこちらからご確認ください。
【6種のIoTデバイスキットを貸し出し】 自宅やオフィスで学べるIoT通信講座
2つ目のイベントは、お手元に貸し出しIoTデバイスキットが届く通信講座です。
貸出期間は約2週間で、社会人、学生、どなたでも参加費2,000円でご利用いただけます。用途に応じた手順書に基づき、温度・湿度の可視化、CO2濃度の可視化、GPSを利用した位置情報のトラッキング、簡易監視カメラによる映像取得など、現場のデジタル化、遠隔監視に役立つシステムを簡単に作ることができます。
初心者でもはじめやすい、ノーコードでセンサーからのデータを可視化まで体験できるデバイスを複数ご用意しています。
- a. 移動中の荷物などの位置情報と温湿度を合わせて計測できる「ビーコン対応GPSトラッカーGWスターターキット+BLE温湿度センサー3個セット」
- b 物品の持ち出しを検知・管理する「ビーコン対応GPSトラッカーGWスターターキット+BLEビーコン」
- c. 温度・湿度を可視化「GPS マルチユニット SORACOM Edition」
- d. CO2・温度・湿度を可視化「LTE-M CO2センサー RS-LTECO2 スターターキット」
その他、IoTデバイスとして個人や業務用途で利用が進むマイコンボードRaspberry Piと、USB型ドングルAK-020、USBカメラをセットにした簡易監視カメラキットと、IoTの用途でよく使われる7種類のはんだ付けが不要なセンサーとマイコン、モジュールが載っており、Arduino IDEで開発が可能なIoT体験キット「Grove IoT スターターキット for SORACOM」も貸し出し機材としてご用意しています。
過去に参加いただいたお客様からは、以下のような感想をいただいております。
「IoTの仕組みを理解できる良いきっかけになりました。」
「テキストを見ながら、簡単にIoTデバイスからのデータ通信とその結果をクラウド上で確認することができ、とても楽しい経験でした。」
「IoT自体は気になっていたものの、実際に試す機会がなかったため、 非常によい機会を得ることができました。」
公式レシピと呼ばれる手順書に記載されている内容は、無料でサポートセンターへ技術的な支援、不明な手順のお問い合わせが可能です。手順書を見ても解決しない疑問や、つまずきポイントがありましたら、お気軽にお問い合わせいただけます。
常時開催していますので、ご都合の良い期間を選んでお申し込みいただけます。詳細はこちらからご確認ください。
本講座は昨夏より不定期に開催してきましたが、既に200名を超えるお客様に参加・体験いただき、IoTスキル習得のためのセルフラーニングを支援の場として提供してきました。
IoTシステムの構築を試したい方、SORACOMサービスを学びたい方、各種デバイスの使用感を試したい方にもオススメです。この機会を利用し、IoTの構築体験をSORACOMで始めてみてください。
IoTを学ぶならSORACOM
ソラコムでは、上記のような実際に体験するワークショップ以外にも、業界や用途、導入するデバイスをテーマにしたIoTオンラインセミナーを開催しています。
特定の企業、プロジェクト、チームでIoTに関する技術習得をご希望の場合は、企業のDXプロジェクトの立ち上げを加速するワークショップ型プロジェクト支援「SORACOM Booster Pack」もご提供しています。
IoT活用に必要な知識習得をお考えの方は、ぜひSORACOMのサイトをご覧になってください。
投稿 DX・IoTのスキルアップを促進する2つのイベント は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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