動作確認もそこそこにオーバークロックを試してみた
DDR5-4800 16GBメモリー「M323R2GA3BB0-CQK0L」のオーバークロックの開始だ。店頭に並んでいる各社のオーバークロックメモリーのスペックを参考に、電圧は1.25Vに設定し、クロックはDDR5-5200からOCスタート。CASレイテンシーは、緩めのCL40-40-40-76でまず試し、問題なければCL36-36-36-76まで詰めていくことにした。
DDR5-5200からテストしていくと、サクッとDDR5-5600 CL36-36-36-76設定で、「RAM Test」(Karhu Software シェアウェア)を1時間パス。調子に乗って、いきなりDDR5-6000 CL36-36-36-76に設定しても、スンナリとOS起動が可能だった。そのまま「RAM Test」を実行すると、1時間実行しても、エラーが出ることはなかった。
想定していたよりも簡単に、ターゲット動作を達成できたので、もっと行ける? と欲をかき、DDR5-6200 CL40-40-40-76や、DDR5-6000 34-36-36-76といった設定を試したが、さすがに厳しかった。電圧を1.35~1.4Vまで上げて試すことで、もう少し詰められるそうではあるが、DDR5-6000 CL36-36-36-76でも十分な結果だ。
AMD初のDDR5環境は思った以上に安定しているかも
続いて、ASRock「X670E Steel Legend」に「M323R2GA3BB0-CQK0L」を取り付けて、OC開始だ。
正直、最新AMD Ryzen&チップセットとメモリーという組み合わせは、あまりいい思い出がない。そのうえ、AMD初のDDR5メモリー環境となると、かなり不安だったのだが、なんの問題なく、DDR5メモリーを認識していた。
OCもDDR5-5600 CL40-40-40-76動作をパスでき、そのままDDR5-6000 CL36-36-36-76 1.25V設定で、「RAM Test」を2時間パスすることができた。
手動オーバークロックが必要で、ヒートスプレッダーやLEDギミックは非搭載になるが、Samsung純正「M323R2GA3BB0-CQK0L」だったASUS DDR4-4800 16GB×2枚セットの「DDR5UDIMM32GBKIT」は、間違いなく買いだ。
と、本当はここで終わる予定だったのだが、実はあまりの耐性の良さに、追加でもう1セット注文。4枚挿しだ~と、再び両マザーボードをバラックケースにセッティング。新たに購入した2枚でもDDR5-6000 CL36-36-36-76 1.25Vが動作することを確認したあとに、4枚挿しのテストを開始した。
しかし、「ROG MAXIMUS Z690 HERO」では、4枚挿すとBIOSポストに失敗……。ポストコードはメモリーエラーとなる“55”を表示、相性? と思いつつ、ASRock「X670E Steel Legend」に4枚挿すと、問題なく認識され、DDR5-6000 CL36-36-36-76 1.25Vで、2時間エラーも出なかった。
LGA1700環境での4枚挿しはテストできなかったが、DDR5-6000 CL36-36-36-76で動作する可能性が高い「M323R2GA3BB0-CQK0L」は、チャンスを逃さず、ゲットしたい。
※店頭販売は9月24日時点、通販は10月1日0時時点の情報になります。価格ならびに在庫を保証するものではありません。また、同環境でのオーバークロックを保証するものではありません。