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キャッシュレス決済サービスのお得で安全な使い方教えます 第1回

最新サービスは独自の安全仕様で不正に強く、チャージも簡単

キャッシュレス決済が怖くない理由&現金に勝るメリットとお得情報教えます

2022年09月27日 17時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII

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カードチャージは上手く使うと便利!

 さて、セキュリティ面においてバーコード決済はそこまで怖がらなくてもよいサービスだとわかっていただけたと信じて、次はクレジットカードをバーコード決済に紐づける利点もお知らせします。

 まず、大きなメリットは手持ちの現金がない場合でもクレジットカードからチャージすることで、すぐにバーコード決済できること。場合によっては、レジの順番待ちの間にさっとチャージしておくことも可能です。

PayPayでクレジットカードを登録しておけば、アプリからすぐにチャージできる。慣れればアプリ起動からチャージ完了まで10秒くらいで済むだろう

PayPayのチャージ完了画面。履歴に「どこから、いくらチャージしたか?」がわかる

 もちろん、前述の現金チャージにもメリットはあります。クレジットカードだと実際に現金が引き落としされるのはだいぶ先になります。金額によっては引き落としまでの間、気分的に落ち着かないような場合もあり、その場合は必要なだけ現金チャージをしておけば『後から払わなくてはならない』というプレッシャーなく利用できます。

 これは、銀行口座チャージでも同様で、必要に応じてチャージ方法を使い分けることができるのもバーコード決済の便利なところです。

バーコード決済の一番うれしいメリットとは「お得」なこと

 チャージした範囲で決済するだけなら現金やクレジットカードでもよいのではと思った方もいらっしゃるでしょう。しかし、バーコード決済にはたくさんのうれしいメリットがあります。その多くは、利用に応じたポイント還元です。

 たとえばPayPayの場合、通常は決済額に対して0.5%のポイントが付きます。これだけならポイントカードと同じだと思うかもしれませんが、お店での決済時、店舗独自のポイントカードを読み込ませたあとに、あらためて決済をPayPayで済ませることで、(店舗にもよりますが)ポイントが二重取りできるのです。

 また、ネット通販はクレジットカードありきのイメージが強いですが、バーコード決済対応サイトならクレジットカードなしで使えます。

 コンビニ現金払いが可能なサイトもありますが、たとえばYahoo!ショッピングでは、PayPay残高で決済すれば非常に高い率のポイントがもらえる場合もあり、クレジットカード払いと比べると、見逃せないほどのポイント還元額の差が生まれることがあるのです。

PayPayで大量ポイント還元が期待できるYahoo!ショッピングでは、付与名目別にポイントが降ってくる

 そして、地方自治体単位で購入金額以上の買い物ができる「プレミアム商品券」に代えて、バーコード決済で高倍率還元というパターンも多くなっています。ごく最近の事例では、東京都新宿区で25%還元がPayPay、au Pay、楽天ペイ、d払いの4サービスで実施されたほか、千葉県柏市では大手店舗も対象のPayPayの20%還元が話題になり、9月末までの予定が予算上限に達したため9月下旬に早期終了する人気ぶりでした。

 プレミアム商品券の代替ですから「地域の店舗への応援」という意味がありますので、対象店舗で買い物をするなら基本的にどこに住んでいる人でも使えます。さらに、対象の方式で決済すれば何もしなくても高倍率還元が得られるのです。

 こうした試みは今後も続々各地で開催されます。各バーコード決済のお知らせページなどで大々的に告知されるほか、お得な地域をまとめているサイトもあり、情報を得ることは難しくありません。さっそく、あなたが住んでいる自治体を調べてみてはいかがでしょうか。

柏市の20%還元の例。大きな買い物をしなくても多めのポイントが与えられる。実際に還元されたのは、買い物から約1ヵ月後だった

 もし、25%還元があるならそのまま現金で買うのではなく、ATMから現金をチャージする“ひと手間”があったとしても、バーコード決済をするメリットは十分すぎるほどです。

au Payのお知らせ画面には、地域限定で実施される高倍率のポイント還元が一覧表示される。こまめにチェックしたい

PayPayの場合、地域限定のキャンペーンは月ごとに一覧で発表されるのでわかりやすい

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