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12.6型有機ELディスプレーを採用した、ハイエンドなAndroidタブレット

ペンタブレット<LAVIE Tab T12>をチェック、メモやホワイトボード、イラスト作成が快適すぎる!

2022年09月28日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●市川/ASCII

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オンライン会議のお供として注目のホワイトボード
プロダクティビティモードとの相性は抜群だ!

 さて次は、オンライン会議において意思疎通をスムーズにするツールとして重宝されるホワイトボードの使い勝手に迫ってみよう。今回は無料で使用可能なホワイトボード「Microsoft Whiteboard」での使用感を試してみた。

 Microsoft Whiteboardは、ホワイトボードに求められる機能へ一通り対応しており、手書きペンツールは筆圧感知にも対応している。丸や四角形といった、手書きの図形を綺麗な形に自動修正してくれるという面白い機能も備わっており、様々な用途に活用できそうなホワイトボードと言えるだろう。

 使い心地としては<LAVIE Tab T12>のスペックも手伝って描画はスムーズで、手書き入力にも遅延は感じられない。パームリジェクションへの対応も万全で、デジタルペン2でペンツールを選択した以後は指タッチによる描画が無効化され、指のタッチは拡大縮小スクロールのみに割り当てられる。

 ペンツールを指タッチで選択すると指タッチによる描画が再び有効化されるという設計になっていて、<LAVIE Tab T12>のようなペンタブレットでの利用をかなり意識したホワイトボードだと感じられた。

Microsoft Whiteboardは画像を張り付けて共有することも可能

 また<LAVIE Tab T12>には「プロダクティビティモード」と呼ばれるモードがあり、各アプリをウィンドウ化してWindowsやMacのように実行可能だ。

 このプロダクティビティモードを使えば、ブラウザーなどのウィンドウを参照しながらホワイトボードを使用できるほか、ホワイトボードはほかのオンライン会議ツールと併用するのが一般的なので、オンライン会議ツールと重ねて表示するといった使い方も考えられる。<LAVIE Tab T12>のプロダクティビティモードとホワイトボードの相性はとても良いと言えるのではないだろうか。

ほかのアプリを重ねて表示できるプロダクティビティモードとは相性が良さそうだ

大画面高解像度の有機ELディスプレーはイラスト作成にも最適!

 最後はペイントツールを用いたイラスト作成について使い心地をレビューしていこう。

 まずは「Clip Studio Paint」を用いたイラスト作成から。Clip Studio PaintはもともとPC発祥で多くのユーザーを獲得しているアプリで、ユーザーインターフェースもかなりPC寄りな設計だ。そのため、Android版では作業領域の確保など使い勝手の面で少々辛い部分がなきにしもあらずだったのだが、<LAVIE Tab T12>のように大画面高解像度のディスプレーを搭載するペンタブレットであれば、PC版にかなり近い使い勝手で作業ができた。

 描画レスポンスやペン先への追従性についても、<LAVIE Tab T12>の高いスペックのおかげで、PC版での作業とほぼ同じ感覚で描き進められた。パームリジェクションへの対応も備えており、「環境設定」-「タッチジェスチャ―」-「指でツールを使用」をオフにすることで指タッチでは描画できない設定となる。

広い作業領域でPC版の使い勝手と遜色無く作業を進められる

 そのほか、Clip Studio Paintはデジタルペン2の“傾き”にも対応していて、傾きパラメーターを使用するペンを使えば、デジタルペン2の角度に合わせて描画表現を変化させられる。

Clip Studio Paintはデジタルペン2の傾きに対応。こちらは木炭ツールの例

 <LAVIE Tab T12>でのClip Studio Paint作業環境はかなりPC版に近く、すでにPC版を活用している人がサブ環境として使う場合にもオススメできる組み合わせと考える。

 次に、お試し程度ではあるがペイントツールの「アイビスペイント」を使い、2000×2500ピクセルでレイヤー40枚弱のイラストファイルを開いて編集してみた。

 こちらも<LAVIE Tab T12>の余裕のスペックのおかげで、もたつきなどを感じることなく、いろいろな作業ができた。アイビスペイントもデジタルペン2の筆圧感知に対応したペンツールを備えており、デジタルペン2を用いて繊細な描き込みが可能だ。パームリジェクションへの対応もしっかりしており、指定の設定を行なうことで指タッチによる描画が無効化される。

 無料で使い始められるペイントツールとして、アイビスペイントともオススメできる組み合わせだ。

アイビスペイントも軽快に動作。※イラストは以前筆者が描いたもので、背景は商用ロイヤリティフリーの素材を使っている

高いスペックに裏打ちされた快適性!
高機能ペンタブレットとしても<LAVIE Tab T12>は優秀だ

 以上、「メモ書き」「ホワイトボード」「イラスト作成」という3つのシチュエーションにおいて、<LAVIE Tab T12>のペンタブレットとしての使い勝手を見てみた。

 まず第一に言えるのが、<LAVIE Tab T12>の高スペックに裏打ちされた快適性だ。様々な作業をしてみたが、もたつきを感じるといった作業上の不満を抱えた記憶はほぼなかったと言って良いだろう。これはSoC性能の高さに加え、最大リフレッシュレート120Hz対応の有機ELディスプレーの貢献度も高いと言えるかもしれない。ひとつひとつの動作がスムーズにキビキビとしているので、操作していてとても気持ち良いのだ。

 そして電磁誘導方式を採用した高精度のデジタルペン2は、収納・充電方法から細かいユーザーインターフェースまで使い勝手が考え抜かれていてとても好感触だ。

 普段使いから仕事、学習、趣味に至るまで、ペンタブレットとしての役割を高いレベルで遂行できる<LAVIE Tab T12>。ハイエンドAndroidタブレットとしての実力をあらためて実感した次第だ。

<LAVIE Tab T12(T1295/DAS)> 主なスペック
CPU Qualcomm® Snapdragon™ 870 3.2GHz(1コア)+2.42GHz(3コア)+1.8GHz(4コア)(計8コア)
メモリー 8GB
ストレージ 256GB
ディスプレー 12.6型(2560×1600ドット、有機EL、静電容量式タッチパネル)
インターフェース USB 3.2 Gen 2 Type-C、microSDカードスロット
サウンド機能 JBL製Quadスピーカー、ステレオマイク
通信規格 無線LAN(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5
内蔵カメラ フロント:約800万画素、CMOSカメラ、固定フォーカス
リア:約500万画素、広角CMOSカメラ、固定フォーカス+有効画素数約1300万画素、CMOSカメラ、オートフォーカス
バッテリー駆動時間 約10時間
本体サイズ 約285.6(W)×184.5(D)×5.6(H)mm
重量 約565g
OS Android 11

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