音楽が聴きやすくなった「外部音取り込み」
音質のインプレッションを報告する前に、外の環境音をクリアに取り込めるAirPods Proの「外部音取り込み」の進化について触れたいと思います。
ノイキャンと外部音取り込みの切り替えは、リモコンが内蔵されているイヤホン本体のスティックを長押し、またはペアリングしたiPhoneのコントロールセンターなどから操作できます。
第2世代のAirPods Proは外部音取り込みに切り換えた後もサウンドの輪郭が明瞭なまま保たれ、パワーが落ちません。音楽や動画のセリフがはっきりと力強く聞こえます。
新規に開発されたドライバーとアンプの素性が、とても良いものであることがわかります。サウンドの輪郭がぼやけたりダブついたりしないので、外部音取り込みモードに切り換えることで注意を向けたい環境音が聞こえづらくなりません。
「適応型環境音除去」も試しました。外部音取り込みモードをオンにしている最中に飛び込んでくる、大きな音のノイズを抑える新機能です。AirPods Proの設定に入り、「適応型環境音除去」の設定をオンにします。
こちらの機能はイヤホンを普通に使っていても、その効果に気が付くことはないと思います。リスニング環境を変えても急に消音感が強くなったり、音楽のボリュームが上下するような変化もありません。
筆者の場合、線路の脇を歩きながら試してみたところ、電車が真横を駆け抜けて85dBを越える大音量のノイズが飛び込んできた時に、AirPods Proがノイズ成分を10dBほど抑えて、85dB前後をキープしてくれました。突発的に発生した大きな音のノイズから、ユーザーの耳を護ることを目的として設計された機能なのだと思います。
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