NTTコミュニケーションズは9月20日、車両管理業務を総合的に支援する「docoですcar」において2022年改正道路交通法に対応したクラウド型「白ナンバー事業者向けアルコールチェックサービス」の提供を開始した。
4月に改正道路交通法が施行され、アルコールチェック義務化の対象が白ナンバー事業者に拡大されたことにより、新たにおよそ800万人が義務化対象となった。同社は、車両管理サービス「docoですcar」において、2015年から貨物・旅客事業者(緑ナンバー)向けアルコールチェックサービスを提供してきたが、これまでの技術・ノウハウを活かし、本サービスを新たにラインナップした。
本サービスは、白ナンバー事業者に特化したクラウド型アルコールチェックサービス。ドライバーは、携帯型のアルコール検知器を通していつでもどこでも測定が可能で、アルコール検知器とスマホを連携させることで、確認結果を1年間クラウド上に自動保存できる。確認結果は、法律で義務付けられた要件を満たすものとしている。また、安全運転管理者は、管理画面を通して、アルコールチェック結果を一元管理できる。
アルコール測定データの自動入力やプルダウン型の選択項目により、正確かつ効率的な記録が可能。また、アルコール検知時は、安全運転管理者にリアルタイムでアラート通知されるため、飲酒の兆候を見逃さないという。また、アルコール検知器協議会(J-BAC)認定の電気化学式検知器を採用しているため、誤作動を極小化し、正確な酒気帯び確認が可能だとする。
ユーザー数単位ではなく、契約中のスマホアプリ単位の課金となるため、共用のスマホ端末を利用したアルコールチェックにおいて、コストの最適化が可能。また、アルコールチェック時に顔写真を自動的に撮影し、クラウド上で確認ができるため、なりすましを抑止する。利用料金はIDあたり月額660円。
同社は今後、ドライブレコーダーの走行履歴や運転診断データとの連携を予定している。これにより、管理者がドライバーごとの走行実態とアルコールチェックの実施有無を一元的に把握することが可能になる。