ダイドードリンコとアサヒ飲料は9月15日、両社の企業価値向上を目的として、自動販売機事業に関する包括的業務提携契約を締結したと発表した。
コロナ禍を契機として、自販機市場を取り巻く環境は大きく変化し、原材料価格の高騰や物流費の上昇が収益構造に大きな影響を与える状況の中、自動販売機に対する業界各社の取り組み姿勢は二極化しており、上位寡占化の傾向がより強いものとなっている。
そんな中、両社は自動販売機事業の成長・発展を図るべく、両社の企業価値向上を目的として、自動販売機事業に関する包括的業務提携契約を締結するに至ったという。
包括的業務提携の内容としては、両社は自動販売機事業を運営する新会社・ダイナミックベンディングネットワークを設立し、直販事業の一体的運営によるオペレーションシナジーの追求をするとしている。
また、これまでも実施してきた商品の相互販売によるユーザー接点の拡大をするほか(2023年3月以降順次、ダイドードリンコの自動販売機でウィルキンソンタンサン レモン」「モンスターエナジー」の2品を販売)、製造委託による原価低減、効率的な資源回収による環境負荷の低減を図っていくとしている。