音楽が人と人を繋ぐフェスティバル「横浜音祭り2022」の魅力発信日記 第2回

世界で活躍する実力派アーティストの演奏が身近なホールで楽しめる!「横浜18区コンサート」の魅力とは?

文●中冨勝裕

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 みなさん、こんにちは!

 横浜音祭り2022PR担当が、9月17日に開幕する「横浜音祭り2022」の魅力、聴きどころ、その週に楽しめるコンサート情報などをお伝えする短期集中連載。開催期間中(~11月6日)に、全9回にわたってお届けします。

 前回の記事はこちらです。
■豪華アーティストが集結!って誰が出演するの? 音楽の祭典「横浜音祭り」まもなく開幕!

※過去の連載記事はこちら:音楽が人と人を繋ぐフェスティバル「横浜音祭り2022」の魅力発信日記

 第2回となる今回ご紹介するのは、「横浜18区コンサート」です。
「すべての街のすべての人に音楽を届けたい」そんな思いから立ち上がったこのコンサートは、横浜の18区全てで開催しています。

 横浜出身や横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞するなど横浜にゆかりのある気鋭のヴァイオリニストやピアニストといった、世界で活躍する実力派アーティストが出演します。

 どの公演も、開演は15時、チケットは3000円と共通になっており、みなさんの身近な音楽ホールで、贅沢なプログラムを平日の午後のひとときに、クラシックを楽しめる公演ですので、ぜひふらっと気が向いたら、立ち寄るぐらいの気持ちで、聴きに来ていただけたらと思います!

 このコラムでは複数回にわたり、出演するアーティスト、会場や内容などを開催日順にご紹介していきます。

 まずは、港南区(9月19日)、旭区(9月20日)、青葉区(9月21日)のそれぞれで開催するコンサートです。

 この3日間では、新世代のヴァイオリニスト毛利文香さん、周防亮介さん、大江馨さんの3名が日替わりで登場し、昨年、リーズ国際コンクールで日本人最高位となる第2位を受賞した気鋭のピアニスト・小林海都(かいと)さんが、地元の楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバーと競演します!

 エルネスト・ショーソンというフランスの作曲家の名曲と称される「コンセール」を軸にしてプログラムされるコンサートを、会場、アーティストによって聴き比べられるのも楽しみの1つではないでしょうか。

毛利文香

周防亮介

大江馨

■毛利文香×小林海都×神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバー

 横浜市営地下鉄・京急上大岡駅直結の「港南区民文化センター ひまわりの郷」では、地元上大岡出身の毛利文香さんが出演します! 毛利さんは「私のお気に入りで、思い入れのあるホール、演奏者とお客様が近すぎず遠すぎずとても良い距離感で音楽と時間を共有できる素敵な空間で、演奏することを楽しみにしています」と語っています。

【開催日時】9月19日15時開演
【会場】港南区民文化センター ひまわりの郷(神奈川県横浜市港南区上大岡西1-6-1)
【プログラム】
ショーソン:ヴァイオリンとピアノと弦楽四重奏のためのコンセール(前半 ヴァイオリン+ピアノ)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ、美しい夕暮れ

■周防亮介×小林海都×神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバー

 こちらも駅直結! 相鉄線二俣川駅にある「旭区民文化センター サンハート」。
幼少期より数々の賞を受賞し、情緒あふれる表現力と豊かな音楽性で、一度聴いた人を魅了する周防亮介さんが、その音色をお届けします。「挑戦的なプログラムですが、熱い演奏をお届けしたいと思います」と公演への意欲があふれています。

【開催日時】9月20日15時開演
【会場】旭区民文化センター サンハート(神奈川県横浜市旭区二俣川1-3二俣川ライフ5F)
【プログラム】
エルンスト:夏の名残りのバラ
タレガ:アルハンブラ宮殿の思い出(ルッジェーロ・リッチ編)
パガニーニ:「うつろな心」の主題による序奏と変奏曲(前半 ヴァイオリン無伴奏)
ショーソン:ヴァイオリンとピアノと弦楽四重奏のためのコンセール

■大江馨×小林海都×神奈川フィルハーモニー管弦楽団メンバー

 もともとアザミの花がたくさん咲いていた土地であったことが地名の由来となったあざみ野。
横浜市営地下鉄・東急田園都市線あざみ野駅から徒歩約5分に位置する「アートフォーラムあざみ野」に出演するのは、瑞々しい表現力と繊細な表現力が魅力の大江馨さんです。桐朋学園大学ソリストディプロマコースに特待生として入学と同時に慶應義塾大学法学部で学ぶというすごい経歴の持ち主です!

【開催日時】9月21日15時開演
【会場】男女共同参画センター横浜北 アートフォーラムあざみ野(神奈川県横浜市青葉区あざみ野南1-17-3)
【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004
ショーソン:ヴァイオリンとピアノと弦楽四重奏のためのコンセール

小林海都

神奈川フィルハーモニー管弦楽団メンバー(管楽四重奏)

 最後に、3日間出演するピアニスト小林海都さんと神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバーをご紹介します!

 小林海都さんは、2021年9月リーズ国際ピアノコンクールにて46年ぶりの日本人歴代最高位の第2位及び最優秀室内楽演奏賞を受賞するなど、世界的に活躍しています。横浜市青葉区の出身で、ヤマハ音楽教室に通われていたそうです。そんなエピソードを聞くと、勝手に親近感が湧いてきます! 小林海都さんから「横浜に戻る度に懐かしい空気感にホッとします。公演に出演できること嬉しく思います」とメッセージを頂きました。

 そして、神奈川フィルハーモニー管弦楽団からは、弦楽四重奏として、ヴァイオリンの伊藤文乃さんと桜田悟さん、ヴィオラの安保惠麻さん、チェロの長南牧人さんが出演します。

 港、海、船、高層ビル、畑、森林、丘、里山、坂、工場、住宅、路地…、実に多様な風景がある横浜。

 自分の街で聴くもよし、ちょっと足を伸ばして隣の街で聴くもよし、その土地の空気感とともにコンサートをお楽しみください!

■横浜音祭り2022
【開催日程】9月17日~11月6日
【会場】横浜市全域
【主催】横浜アーツフェスティバル実行委員会
公式ウェブサイト:https://yokooto.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/yokohama_otomatsuri/
Twitter:https://twitter.com/yokohamaoto
FaceBook:https://www.facebook.com/yokohamaotomatsuri

文/中冨勝裕

(公財)横浜市芸術文化振興財団勤務/プロデューサー(ダンス)。現在は、横浜アーツフェスティバル実行委員会にて「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」「横浜音祭り」に携わる。プライベートは、海かグラウンドにいる。モットーは、#日々精笑進