Radiant SDM3200B660をレビュー
全然これでいいわ!Core i7-12700&GeForce RTX 3060を搭載する容量8Lの小型PCの性能
2022年08月28日 10時00分更新
定番ベンチマークソフトで3D性能をチェック!
小型PCとはいえ、ビデオカード搭載モデルならゲームの快適性に直結する3Dグラフィックス性能が気になる。というわけで、定番のベンチマークソフト「3DMark」と、人気MMORPGのデータを使用した「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を試してみた。
3DMarkは「Time Spy」テストの結果から見てみよう。このテストはAPIにDirectX 12を使用するもので、解像度は2560×1440ドット(WQHD)と、やや重ためだ。
スコアーは9166と標準的で、小型PCだからというハンデは感じず、ほぼ期待通りの性能といったところ。GPUクロックの乱れもなく、安定して動作していた印象だ。少々不安だったCPU scoreも特に問題なく、Core i7-12700&GeForce RTX 3060搭載ビデオカードらしいスコアーと見ていい。
なお、3DMarkにはAPIにDirectX 11を採用した「Fire Strike」や、Time SpyとFire Strikeの解像度違い、レイトレーシングテストとなる「Port Royal」といったテストがある。それらのスコアーもまとめたので、性能比較の参考にしてほしい。
続いて、ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果も見てみよう。APIはDirectX 11を使用。MMORPGということもあり、PCゲームとしてはやや軽めの印象だ。
画質設定は「最高品質」、解像度を1920×1080ドット(フルHD)にして試したところ、スコアーは21369で評価が「非常に快適」とかなり余裕があった。そのため、解像度を2560×1440ドット(WQHD)に上げて再度試してみた。
結果はスコアーが14846、評価が「とても快適」。高解像度なWQHDでも、不満なく遊べるだけの実力と言える。なお、レポート機能で詳細を見てみると、平均フレームレートは100.38fpsと、MMORPGの及第点の基準を大きく超えていた。最低フレームレートでも63fpsあり、混雑したシーンでも画面がカクことはなさそうだ。
では、さらに解像度を上げるとどうなるかと思い、3840×2160ドット(4K)でも試してみたところ、スコアーは7135、評価は「やや快適」に。最低フレームレートは32fpsとだいぶ落ちるものの、十分プレイできるレベルではあった。軽量級のゲームであればWQHD以上、重量級でもフルHDであれば快適に遊べる性能と言えるだろう。
小型ゲーミングPCを探している人なら見逃せないモデル
コンパクトサイズながらビデオカードまで搭載でき、ゲーミングPCとしても活躍できる、Radiant SDM3200B660。設置場所の関係でタワー型PCはちょっと……と悩んでいる人にとってはこれ以上ないほど魅力的なPCに仕上がっている。
今回の試用構成のように、Core i7-12700とGeForce RTX 3060搭載ビデオカードを選んで高性能なゲーミングPCを目指してもいいし、CPUは第12世代Core i5、ビデオカードはGeForce RTX 3050搭載モデルに変更し、コスパを重視してもいいかもしれない。もちろん、ゲームをしない人なら、グラフィックスは標準構成のCPU内蔵GPUのまま、シンプルに小型PCとして使ってもいい。
直販価格12万2770円で買える標準構成のCPU「Core i5-12400」でも、6コア/12スレッドなので一般的な用途であればまず困ることはないだろう。こういった具合で、用途や予算に合わせて選べる点も本機の推しどころだ。自分好みにカスタマイズし、タワー型PCでは思うようにいかない自分都合に最適な小型PCを手に入れよう。