MediaTekは、低軌道衛星をエミュレートしたテスト環境で、5G非地上系ネットワーク(NTN)接続機能を持つスマートフォンとの間でデータ転送に成功したと発表した。今後、5Gスマートフォンにおいて、衛星通信をサポート可能であることを実証できたとしている。
今回のテスト環境では、高度600kmの軌道上を時速約2万7000kmで飛行する衛星を独Rohde & Schwarz社との協業によりエミュレートし、ドップラー効果やタイミング変動の影響までも想定しているとのこと。現在標準化作業が進められている3GPP「リリース17」では、NTNも盛り込まれる予定で、従来の衛星携帯電話のような大きなアンテナを必要とせずに、セルラーネットワークと衛星ネットワークの切り替え可能なデバイスが登場する可能性がある。