OKIクロステックは8月18日、沖電気工業とオンサイトPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)モデルでの電力提供サービス実施に関して合意し、この知見やノウハウを活かしてサービス提供を開始すると発表した。
OKIクロステックは、OKIグループでICT全国システムや電気設備の設計・構築・保守に加えマルチベンダー機器の保守・運用・カスタマーサポート運営等の事業を展開する。
オンサイトPPAモデルは、顧客の施設にOKIクロステックが太陽光発電設備を設置し、同設備から発電される電力を顧客に供給するサービス。顧客は消費する電力量に応じてサービス料金を支払うのみで、設備における初期投資や設備の維持・管理コストを削減しながら、太陽光発電設備を導入することができる。
今回、OKI本庄工場(埼玉県本庄市)「H1棟」の屋根上およそ4000平方メートルへOKIクロステックが太陽光発電システムを設置。発電設備能力は491kW、年間発電量はおよそ46万8000kWhで、年間のCO2排出量はおよそ214tの削減となる見込みという。2023年春のサービス開始を予定している。
OKIクロステックは、設立以来培ってきたビル管理システム(Building Automation System)やエネルギー消費量をモニタリングする機能、ネットワークシステムを強みとする電気工事、電気通信工事の実績など、構築・施工から全国を範囲とした運用・保守まで一貫して提供する体制を強みとして、再生可能エネルギーシステム市場に効率的かつ最適なソリューションを提供するとしている。今後、さらにOKIグループ内施設へのオンサイトPPAモデルの導入を推進してOKIグループの脱炭素への取組みに貢献するとともに、余剰発電活用のための蓄電池導入や自己託送を活用し、再エネグループ内で効率的に融通し合う仕組みなどを検証。これらから得られる知見やノウハウを活かして事業展開を行なうという。