業務を変えるkintoneユーザー事例 第148回
kintoneは業務改善から指導用プラットフォームへ
オンライン学習塾「となりにコーチ」のとなりにkintone
2022年08月09日 09時00分更新
もっと生徒に寄り添う塾になるためのkintone
今後の展望としては3つある。まずは運営側がやっていたアプリの作成をコーチ自らがアプリを作れるようにすること。また、外部サービスとの連携、特にLinyとkintoneとの連携を進めていくという。
3つ目について、粂原氏は会場に向けて、「冒頭に話した私の趣味を覚えていますか」と問いかける。実は冒頭の紹介で粂原氏は、スライドにダーツと将棋のイラストを配置し、文字ではマンガ、料理、サウナと記載し、口頭ではマンガ、アニメ、スポーツと説明していたのだ。
粂原氏は「人間にはそれぞれ得意な記憶、認知の特性があります。たとえば、目から見た情報をしっかり記憶できる人、文字で読んだ情報を記憶できる人、耳で聞いた情報を記憶できる人、それぞれ特性が違うんです」と指摘する。どれを覚えているかは、人によって異なり、これが個人の認知特性になるという。当然、生徒一人ひとりでもこうした認知特性が異なる。この認知特性をkintoneで管理し、特性にあった指導を行なうというのが粂原氏の野望だ。「これは企業の研修などにもおおいに活用できると思っています」と語る。
最後、粂原氏は「コーチと生徒が二人三脚で受験勉強という大きな山を登って合格を勝ち取る」という意味をこめた、となりにコーチのロゴについて説明。「受験勉強って本当に不安で、孤独なんですよね。このままやっていて成績は上がるのか? 自分は合格できるのか? そんな不安を抱えた受験生といっしょに、となりにコーチで歩んでいきたいなと思っています」と粂原氏は語る。
「生徒のとなりには『となりにコーチ』」(粂原氏)
「『となりにコーチ』の隣にはkintone」(反町氏)
1年前、「となりにコーチ」という名前と異なっていた状況を変えたkintone。「今後、もっと生徒に寄り添った塾になれるよう、kintoneが後押ししてくれると確信しています」と粂原氏はまとめた。
地区代表はインパクト大のあの会社
大阪以上の5つのセッション終了の後は、さっそく地区代表を選定する投票が行なわれた。集計の間には大阪開催10回目のオリジナル企画として、過去のkintone hive登壇者のその後を伺う「あのひとあれからどないなっテン」が開催。kintoneユーザー企業3社が登壇し、kintoneアプリの運営における苦労や喜びなどを共有した。
さて、今年のkintone hive osakaの地区代表に選ばれたのは、掛け合い漫才スタイルで現場と経営のギャップ、kintone導入までのドタバタを再現した4番手のミヨシテック(関連記事:私は負けません! 抱腹絶倒ミヨシテック劇場で見えた経営と現場のすれ違い)。サイボウズデイズでの登壇が楽しみだ。
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