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GR86/BRZ Cupレポート その1

プロ・アマ入り乱れて参加台数多すぎな「GR86/BRZ Cup」をレーサー目線でレポート

2022年08月07日 17時00分更新

文● 石坂瑞基

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コンマ数秒で順位が大きく変わる予選

 予選日の7月16日も雨は降ったり止んだりを繰り返し、予選は雨となりました。自分はウェットで調子が良かったので正直うれしかったです。専有走行で良かった部分、もっと試してみたい部分をセットアップに反映させて臨みました。

 予選は20分間で競われ、最初は雨量が多かったのですが、すぐに止んだので路面の水量が減っていきます。この状況では予選後半が勝負になると考えました。しかし、雨量が多かった時には高かったグリップ感が、水量が少なくなってくると薄れていってしまいました。本来、路面の水量が少ないほうが当然グリップするしタイムも良くなる傾向です。結果として良くなるだろうと試したことが裏目に出てしまい、中盤に沈んでしまいました。

 正式結果は2分14秒215で39台中17位でした。しかし今後のことも考えて、今回試して得られたものは大きかったと感じます。

プロ・アマが入り乱れる
50kmスプリントの決勝レース

 GR86/BRZ Cupの決勝レースはスプリントレースで、どのコースでも約50kmの走行距離となっていて、富士スピードウェイの場合は10周です。

TbyTwo CABANA RacingはSUPER GTでは38号車のZENT CERUMO GR Supraを応援する亀澤杏菜さんがレースクイーンを務めている

 練習走行の走り始めから予選まではずっとウェットでしたが、7月17日の決勝日はかんかん照りの晴れとなります。自分としてもウェットの調子で走れるのか、はたまたドライは全然変わってしまうのかわかりませんでした。そしてずっとウェットだったのでスタート練習もできておらず、ぶっつけ本番となってしまったのです。

スタート後の加速が鈍った石坂選手はスタートから順位を落として1コーナーへ進入すると、後続から接触されさらにポジションを下げた。マシンは手負いの状態となり、8周目にマシントラブルでピットに戻ることとなった

 そんな中でのスタートはやはり上手くいくはずがなく、蹴り出しで少し遅れてしまいました。そして1コーナーのターンインでは後続車が車両右側に当たってきて姿勢を乱しました。そこからはもう「当てられるわ」「抜かれるわ」が嵐の如く。ずっと見ていて激しいレースだというのは分かっていましたが、実際に乗るともうあっちもこっちも大変です(笑)。

 終盤には当てられた影響もあったのか? 最後は8周目にマシントラブルでピットに戻りチェッカーを受けられず、結果としては完走扱いでしたが37位と最後尾になってしまいました。初陣はまさにGR86/BRZ Cupとプロフェッショナルシリーズの洗礼を受けたような結果となってしまい、非常に悔しいレースでした。でもやっぱりこのクラスで結果残したい、ここからステップアップしたいと思うので前を向いてコツコツやっていくしかないですね。

 今回はすべてが新しいことだったので勉強することがたくさんありましたし、これを次戦に向けてどう活かせるか、積み重ねていけるかだと思います。たくさんチームのメンバーとコミュニケーションをとって、次戦のSUGOに向けてタスクを明確にして具体的な走りのイメージを持って臨みたいと思います。

 まだまだシリーズは始まったばかり、頑張りますので応援お願いします!!

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