ニュータニックス・ジャパンとアイレットは7月28日、Nutanix Cloud Clusters(NC2)on AWSとNutanix Flow Network Securityを採用し、札幌市が日本の自治体で初めてというハイブリッドクラウド環境を構築したことを発表した。
札幌市では「札幌市 ICT 活用戦略」を策定し、市の目指すべき都市像や未来の札幌の姿の実現を図るため、ICTの積極活用により、人手不足の解消や生産性向上、持続可能なまちづくりを推進している。
同市は、Nutanixのハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)ソリューションを使用して、オンプレミス環境の刷新と効率化を図っていた。その後、コストを抑えつつIT基盤を更新する必要性と災害対策等の観点から、ITリソースの柔軟かつ迅速な調達が課題となっていた。
NC2 on AWSを導入することで、最新のデータセンターを含むハイブリッドクラウド環境を構築し、多くの費用をかけることなく、必要に応じたITのスケールアウトが可能になった。
また、NC2 on AWSにより、オンプレミスとクラウドにまたがるアプリを同一のインターフェース上で管理できることで運用負荷が軽減。Amazon EC2 ベアメタルインスタンスを利用するため、昨今の世界的な半導体不足によるネットワーク機器、サーバー、スイッチ等の納期遅延の影響なく、実装を完了できたとしている。
なお、現在はセキュリティー関連のワークロードをクラウド上で運用しており、今後庁内のITシステムの一部、外部向けのウェブサイトもクラウドに移行していくことを検討中とのこと。