未来のThinkPadのデザインはこうなる
レノボがアルミボディのモバイルノート 「ThinkPad Z」発表でMacBookに対抗だっ!
2022年06月24日 11時00分更新
レノボは24日、ThinkPadシリーズの次世代エースとなる「ThinkPad Z」シリーズを発売した。
年初のCES2022で世界向けに発表した製品で、AMDのCPUとGPUを搭載した、16:10の狭額縁ディスプレー搭載クラムシェル。MacBookやXPSといったアルミ筐体のモバイルノートの対抗機種で、Z の名称のとおりZ世代を意識した新製品である。
ThinkPad Zはモダンデザイン+高パフォーマンスに
発売となったのは13.3インチディスプレーの「ThinkPad Z13 Gen1」と、16インチの「ThinkPad Z16 Gen1」で、画面占有率92%、4~mmの狭額縁、大型の感圧式クリックパッドにおなじみ赤ポチのTrackPointも搭載する。価格はZ13が約31万円、Z16が約37万円からだ。
CPUはZ13がAMD Ryzen 6000シリーズで内蔵GPUだが、レノボ向けの専用モデル「Ryzen 7z Pro」が選択可能。Z16がRyzen Proの6000HシリーズにRadeonも搭載可能で、最高ではRyzen 9 6950HとRadeon RX 6500Mを選択できる。
メインメモリは両サイズともに最高32GB(LPDDR5)が、ストレージは最高1TB(PCIe Gen4)まで選択できる。
ボディは両サイズともにアルミニウムで、カラーは、Z13は「アークティックグレイ」と「ブロンズ」だが、ブロンズのほうは天板にクラレの人工皮革「クラリーノ」が使われていて、全く異なる手触りである。Z16はグレイのみだ。
ディスプレーはともに16:10で、Z13がWUXGA(1920×1200ドット)のIPS液晶と、WQXGA(2560×1600ドット)の有機ELで、グレイではノンタッチ、ブロンズではマルチタッチとなる。Z16はWUXGA(1920×1200ドット)のIPSとWQUXGA(3840×2400ドット)の有機ELでどちらもノンタッチだ。
ディスプレー上部にはコミュニケーションバーという突起部があり、360度のステレオマイクとカメラが搭載され、ディスプレー上部の狭額縁化を高めている。マシンを開くときの指掛かりでもある。
インターフェースはZ13がUSB4のType-C×2とオーディオジャックのみで、Z16はType-C×3とオーディオジャックに加えて、SDカードスロットとケンシントンロックを備える。無線は両サイズともにWi-Fi6EとBluetooth、WWANではLTEが選択可能。
カメラは1080pで、電気的に完全にOFFにできるeプライバシーシャッターと搭載する(F9キーでON/OFF可能)。
指紋認証はキーボードのカーソルキーの左横に専用センサーと搭載しており、電源ボタンとは別なのでツータッチでの起動となる。
セキュリティー機能としてはAMD PRO Securityに加え、Microsoft Plutonも選択可能で、TPMと切り替えて使うこともできる。
タッチパッドは幅120mmと大型で、感圧式なのでクリック感はハプティックで発生する。従来のThinkPadシリーズではトラックポイント用に別ボタンがあったが、Zシリーズではタッチパッド内上部がその役割となる。
トラックポイントをダブルクリックすると、クイックメニューが画面に表示される仕組みで、カメラの明るさやマイクのミュートなどが直感的に変更できる。
筐体はMIL-STD-810Hテストをクリアしており、ThinkPadらしい耐衝撃、温度、湿度などに対応する。サイズはZ13が294.4×199.6×13.99mmで1.19kg~、Z16が354.4×237.4×15.8mmで1.81kg~と、アルミ筐体のため超軽量ではない。
バッテリー駆動時間はZ13が22.8時間、Z16が25.9時間(ともにJEITA2.0)で、ACアダプターはZ13が65W出力の小型タイプ、Z16は128Wで大きいが、Type-C端子からの供給でフル性能で入力できるようになっている。