【第3戦・単走】川畑選手3位、藤野選手9位で追走トーナメント進出へ
前日の雨から一転し、快晴で迎えた奥伊吹。抽選の結果、川畑選手はAグループ、藤野選手はBグループからの出走となりました。
まずは川畑選手の1本目。昨日のうっぷんを晴らすがのごとく、109.43km/hからの切れ味鋭いドリフトをみせてセクター2は満点越え! 点数も高く98.2をたたき出します。
2本目は1本目以上の気合を魅せたドリフトで圧倒。ですがゾーン2が不通過で減点2が入ってしまい97.3。
川畑選手暫定トップのまま迎えた藤野選手の1本目。105.21㎞/hから緩めの振り出しでセクター1は伸びなかったものの、そこから先は綺麗にまとめて97.4。追走進出を確実なものとします。
続いて2本目。かなり攻めた走りしたのですが、ゾーン2を外したほか、4セクターでコースアウトして94.8と失敗。結果、川畑選手は3位でシリーズランキングポイント2点を獲得。藤野選手は9位で追走トーナメント進出をはたしました。
【第3戦・追走】川畑選手・藤野選手ともにベスト8敗退
川畑選手5位、藤野選手7位で終える
追走トーナメント初戦の対戦相手は、藤野選手が奥伊吹から参戦の#77松山選手(TMAR)。川畑選手は#23村上選手(Team C,M.Feeling)です。
TOYO TIRE同士、TOYOTA同士の戦いとなった藤野選手対松山選手の戦い。松山選手先行の1本目。2セクターの飛び込みで藤野選手が綺麗に飛び込みをみせます。焦ったのか松山選手は3コーナーと4コーナーでドリフトを戻してしまうのですが、藤野選手はひっぱられることなく、ドリフトを戻さず見事にコントロール。松山選手95点に減点5、藤野選手92点に7.5点の後追いポイントで9.5点のアドバンテージ。
藤野選手先行の2本目。焦った松山選手はミスを連発し失敗。藤野選手96点に対して、松山選手は92点に後追いポイント4、ですが減点5で91点。藤野選手がベスト8へコマを進めます。
一方の川畑選手。川場選手先行の1本目。綺麗な走りで98点の川畑選手に対して、村上選手は角度が足らず92点に後追いポイント5.5の97.5。
川畑選手後追いの2本目。終始ピタリとつけて大人の走り。村上選手96点の走りに対して、川畑選手は95点の走りに後追いポイント4.5で余裕の勝利でベスト8進出を決めます。
ベスト8の相手は藤野選手が#99 中村選手(TMAR×TEAM紫)、川畑選手は#70 横井選手(D-MAX RACING TEAM)。いずれも優勝候補であり、シリーズランキング争いでのライバルになる存在です。
藤野選手後追いの1本目。スタートで出遅れたのか、中村選手のスピードについていくことができず、後追いポイントが取れたのは後半のみ。中村選手は96点の走りに対してコースアウト減点2、藤野選手は93点の走りに後追いポイント3で2点アドバンテージを獲得。
入れ替えて藤野選手先行の2本目。中村選手は終始ピタリと寄せて横綱相撲。藤野選手97点に対して、中村選手は95点に後追いポイント9.5で中村選手の勝利。藤野選手は7位で大会を終えました。
川畑選手のベスト8。先行する川畑選手、後追いの横井選手。踏みっぱなしで逃げる川畑選手に対して、常にピタリといる横井選手。川畑選手は98点とベストの走りに対して、横井選手は96点の走りに後追いポイント10を獲得。
川畑選手後追いの2本目。横井選手は98点の走りに対して、川畑選手は97点の走りと、1本目の横井選手の後追いを上回ります。ですが後追いポイントは8.5と届かず。わずか0.5の差で、ベスト4進出はなりませんでした。川畑選手は5位、シリーズランキングポイント13点を得て今大会を終えました。
TOYO TIRESの川畑選手&藤野選手コメント
大会を終えて藤野選手、川畑選手に話を伺いました。
藤野選手は「今回、思った以上に点が出しずらかったですね。今後の課題としては、色々なパターンのテストをしないといけないなと思いましたね」とマシン熟成に課題がある様子。ですが「クルマそのものは調子がいいのでね」と笑顔を魅せました。次戦のエビス西コースでバンクドリフトが用意される予定について「バンクを走ったことはないので、走ることは楽しみですね」と、新コースを今から楽しみにしている様子。
川畑選手は「マシンはコントロール下にあったので難しくはなかったですね。ただ低速コースだったので、振り替えしの速度を上げることに苦労しました。今回2日間通して、思い通りの走りに対して点数が伸びなかったというのはありました。車の特性とDOSSの攻略が上手くあわせきれませんでしたね」と、あと少しの雰囲気。追走については「第2戦のチームメイト同士のバトルは、とにかくトラクション勝負というか、我慢比べでしたね。ですから丁寧に走りました。最後の横井選手との対戦は、精度が悪くてついていけませんでした」と残念そう。「もうちょっとGR86のセットアップを進めて、もうちょっと強いクルマ作りをしていきたいですね」と、こちらもマシンの熟成を感じた様子。最後に今年はドリフトを楽しむというテーマに対しても「走っている時は、楽しかったです」と笑顔で答えてくれました。
D1 奥伊吹の様子
前戦からファンサービスが戻ってきたD1グランプリ。グリッドウォークでは、川畑選手、藤野選手ともにサインや2ショット写真を求める人で長蛇の列ができました。東京都医師会も屋外でのマスク装着は不要という見解を出しましたし、次第にサーキットがコロナ前の様子にもどりつつあるように感じます。
サーキットに行ったらチーム応援グッズが欲しくなるところです。今回もTOYO TIREは出展ブースを構えて、新作のTシャツとキャップが販売されていました。
次戦D1グランプリは8月20~21日の2日間、福島県のエビスサーキット西コースで開催されます。なにやら日本初となる「バンクドリフト」ができる予定とのこと。Team TOYO TIRES Driftの活躍同様、こちらも今から楽しみです!
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