ソニーは6月14日、Bluetoothワイヤレスイヤホンの新製品「WI-C100」を発表した。ひとことで言えば“コスパ最強”モデル。低価格ながら25時間の長時間再生、DSEE、Headphones Connectによるサウンド調整、IPX4の防滴仕様など、ツボを押さえたスペックになっている。実売価格は5000円前後。カラーはブラック、ホワイト、ベージュ、ブルーが選べる。
Bluetoothイヤホンというと市場では完全ワイヤレスが主流になりつつあるが、左右がケーブルでつながったタイプの製品も若年層を中心に根強い人気があるという。有線イヤホンからの移行を考えているエントリー層を中心とした製品として、散歩、ウォーキング、通勤通学、仕事勉強、外での移動時など様々なシーンにマッチ。なくしにくいという特徴に加え、防滴仕様とすることでより幅広いシーンで使えるようにしたという。
従来モデルの「WI-C310」や「WI-C200」よりもバッテリー駆動時間を強化。リモコンも「WI-SP510」と同等の凸形状ボタンを採用したことで手の感触だけでの操作もしやすくしている。
イヤホン部は密閉型で、ドライバーは直径9mmのダイナミック型。CCAWボイスコイルを採用している。BluetoothコーデックはSBCとAACが選べる。実際に聴いてみたが、低域が締まってキレがよく、中音域のレベルが上がり、よりはっきりと聞きやすいサウンドになったと実感できた。ソニーとしても、全帯域のバランスを改善し、ポーカルがより自然になったとする。完全ワイヤレスやノイズキャンセルにこだわらないのであれば、これで十分と感じる完成度だ。
また、「360 Reality Audio」の認定モデルで、GoogleのFast PairやMicrosoftのSwift Pairに対応。SiriやGoogleアシスタントといった音声アシスタントも利用できるなど機能面の不満も少なそうだ。
製品はプラスチック使用量を5%以下に留め、環境に配慮したパッケージに収められる。重さは約20gで、イヤーピース(SS、M、LL各2個)が付属する。充電用のUSB Type-Cケーブルは付属しない。WI-C100発売後も、WI-C310は併売する。