楽天モバイルの新プランで「1GBまで0円」がなくなったことで、そのユーザーの移行先で盛り上がっており、MVNOの格安SIMも再び脚光を浴びている。なかでも、5月にHISモバイルが開始した新プラン「自由自在290」は月290円~で利用できると話題だ。そのSIMを入手したので、実際に試してみるのとともに、特色やメリットを見ていこう。
最安で月290円に加え、7GBプランが月990円は割安感あり
ドコモのエリアで使えるので、受話専用の2台目にも○
まずプランと料金は、以下の表のとおり。音声通話が可能なSIMが1GBプランで月550円。これでも十分安価なのだが、1GBプランで100MB未満しかデータ通信を使わなかった場合はさらに月290円となる。
とにかく安く回線を持ちたい理由として、長年持っている番号を維持したいというケースのほか、保育園に子供を預けている親御さんが、緊急連絡先として受話専用の2回線目を持っておくといった使い方も耳にする。HISモバイル「自由自在290」なら、金銭的な負担が小さい上に、ドコモネットワークを用いた格安SIMなので、エリア的にも万全で、建物内では繋がりにくいといったことがない。ダブルでメリットがあるというわけだ。
また、メイン回線として使う場合は、家にWi-Fiがあるとしても、SNS中心で月3GB、たまに動画を見るのなら月5~7GB程度は通信量が欲しいところ。「自由自在290」は7GBプランが月990円。他サービスでは主力となっている3~5GBのプランが月1000円程度なので、同クラスの料金で通信量に余裕がある。
なお、「自由自在290」では通信量が足らなくなった場合の追加チャージは1GBあたり200円。これも他のサービスと比べて割安となっている。
かけ放題オプションは月1480円とオトクで通話アプリも不要
ほぼ通話専用なら月1770円でかけ放題の回線が持てる
基本となる料金や通信量回りでアドバンテージがあるHISモバイル「自由自在290」だが、さらにメリットが発生するのが、音声通話を重視しているユーザーの場合だろう。
まず、通話定額オプションとして、「5分かけ放題オプション」(月500円)、「完全かけ放題オプション」(月1480円)の2つが選べる。前述の100MBまでの月290円と「完全かけ放題オプション」を組み合わせても料金は月1770円。2000円を下回る料金でかけ放題が可能だ。
通話定額を付けない場合でも、通話料は30秒あたり9円で、大手キャリアの半額以下、多くの格安SIMより安価になっている。また、HISモバイルのサービスでは、通話定額や通話料を安くするのに専用アプリや手続きは不要。なので、AndroidでもiPhoneでも、使っている端末の種類に関わらず、普通に電話をするだけでいいので手間がかからない。スマホに詳しくない人が使う場合でも、思わぬ料金が発生することがない。