楽天は6月14日、トゥーンクラッカーとの協業に合意し、スマホ向けの縦スクロール型デジタルコミックに関する事業に参入すると発表した。
トゥーンクラッカーは、スマホでの閲覧に特化した“縦スクロール+フルカラー”の漫画等デジタルコンテンツの制作、プロデュースおよびローカライズならびにコンサルティングを提供するベンチャー企業。
本合意で、両社は縦スクロール型・フルカラーのオリジナル作品を企画・制作し、国内外への配信や海外作品の調達・ローカライズを行なう予定だという。
制作したコンテンツは、楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に、楽天グループが展開する70以上のサービスを有機的に結び付けて形成する「楽天エコシステム(経済圏)」の様々なサービスで活用する。さらに国内外の様々なメディアにおける作品および派生作品の展開や、マーチャンダイジングも推進していく予定としている。
縦スクロール型のデジタルコミックは、スマホ画面全体を使ったインパクトのある描写に加え、多様な色使いや音響にエフェクトをかけることなど、様々な演出ができる。
見開きの紙面を想定した従来の漫画では複雑に並べられたコマ割りを読むのに対し、縦スクロール型デジタルコミックでは、コマを縦に並べることで画面をスクロールして読むことができ、世界共通で読みやすいフォーマットであることから、国内外で人気が高まっているという。