今回は、紙皿とモーターを使って簡単に風力発電装置をつくる方法をご紹介します。発電する仕組みについてモーターを使いながら理解したうえで、ブレードの部分を紙皿で作ります。紙皿を使うことで綺麗にさまざまな大きさや枚数のブレードを簡単に作ることができるので、どのような形が一番回るのかを比べて試行錯誤できて楽しいです。さらに、作った装置にLEDをつなげれば、光らせることもできます。
実際に自分自身で作ってみることで、どのように調整すればよく発電ができるのかを楽しみながら知るきっかけになるかと思います。ブレードの大きさや形を変えることで回り方やLEDの光り方がどう変わるのか調べることは、自由研究にもおすすめです。それでは今日もレッツサイエンス!
■自己紹介
サイエンスエンターテイナーの五十嵐美樹(twitter:@igamiki0319)です。国内外問わず科学実験教室や特技のダンスを活かしたサイエンスショーを開催し、子ども達が科学の一端に触れるきっかけを創っています。
本連載では、商業施設などのオープンな場での科学実験教室やサイエンスショーで、子どもたちからの人気が高かった実験や工作や科学にまつわる情報をご紹介しています。
■用意するもの
・紙皿
・発電用モーター
・ワニ口クリップ
・消しゴム
・耐震マット ※100円ショップなどでご購入いただけます。
・瓶 ※風力発電装置の土台となれば、ペットボトルや缶などでも大丈夫です。
・LED
・はさみ
・両面テープ
・カラーペン
・シャープペンシル
・紙皿よりも大きい白い紙 ※型紙を作る用です。
■実験方法
実験1:モーターを使って電気を作るには?
モーターに電池を繋ぐと、写真のようにモーターの先の部分が回転します。
それでは、これとは反対に、今度はモーターの回転する部分に紐を巻きつけて勢いよく引っ張ったら(回転する部分を回したら)何が起こるでしょうか?分かりやすいように、写真のようにモーターに豆電球を繋いで実験してみます。
勢いよく紐を引っ張ってモーターの回転する部分を回すと、写真のように豆電球が光りました。
モーターが回転することで電気が作られたのです。モーターの中には磁石とコイルが入っています。磁石の力が働いている空間のなかでコイルが動くと、電磁誘導によって電気が作られます。これと同じように発電所では大きなモーターを回して電気を作っています。
なかでも、風の力でモーターを回して電気を作っているのが風力発電です。モーターを風の力で回せるように、ブレードの部分を作っていきましょう!
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