デンソーウェーブは5月25日、長方形型の新しいQRコード「rMQRコード(アール・エム・キューアールコード)」を開発したと発表した。
デンソーウェーブは1994年にQRコードを開発し、パブリックドメインであることから、世界標準となり幅広い分野で活用されている。今回、幅広い業界が持つ「小さなスペースに多くの情報を格納したい」というニーズに応えるべく、rMQRコードを開発した。
rMQRコードは、QRコードの技術を展開することで、QRコードでは対応できなかった細長く狭いスペースへの印字と、最大で数字で361文字、英数字で219文字、漢字で92文字もの大容量データの格納を両立。高さ寸法が制限された小さなスペースでの情報管理が可能になり、モノのデザイン性向上も期待できるという。
QRコードと同様の構成パターンを配置することで、高速読み取りを実現。同社が開発したQRコード、マイクロQRコードに続き、国際規格を取得しているため、誰でも自由に使用できる。
工場やサプライチェーンにおける部品単位のトレーサビリティや、デザイン性が重視されるブランド品、伝票・帳票での情報管理をはじめとしたDXに関わる新たな幅広い分野での活用を想定している。同社は、5月から順次、rMQRコードに対応する製品をリリースする予定としている。