サードウェーブは、5月19日にノートパソコンの新シリーズとしてSシリーズを追加すると発表した。Sシリーズは、ベーシック性能重視のDXシリーズに使い勝手を向上させる機能を加えた新しい15.6インチのモデル。
キーボードはF-14シリーズから鍵盤デザインを継承。キー縦横1mm(面積15%)拡大、(対DX比)約4度の打面傾斜を採用。Thunderbolt 4を備え、多機能ドックが利用可能になっている。筐体は薄型アルミ外装にアルマイト調色処理を加え、14時間を超える駆動時間を実現。電源はUSB Power Delivery(PD)に対応している。
ディスプレーサイズは15.6インチで解像度がフルHD(1920×1080ドット)のノングレアパネルを採用。CPUはインテル第11世代Core iプロセッサー、メモリーがLPDDR4xの8GBまたは16GB。ストレージはPCIe 4xGen3のNVMe SSDで、256GBまたは512GBを備える。OSはWindows 11 Home(64bit)を搭載する。
機種名 | SA503i | SA505i | SA507i |
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液晶ディスプレー | 15.6インチ(1920×1080ドット、60Hz、非光沢) | ||
CPU | Core i3-1115G4(2コア/4スレッド、最大4.1GHz) | Core i5-1135G7(4コア/8スレッド、最大4.2GHz) | Core i7-1165G7(4コア/8スレッド、最大4.7GHz) |
内臓GPU | インテル UHDグラフィックス(48EU) | インテル Iris Xe グラフィックス(80EU) | インテル Iris Xe グラフィックス(96EU) |
メモリー | 8GB、LPDDR4x03733 | 16GB、LPDDR4x03733 | |
ストレージ | 256GB SSD、NVMe | 512GB SSD、NVMe | |
無線機能 | Wi-Fi 6、Blueooth 5.2 | ||
バッテリー駆動時間 | 約14.3時間 | 計測中 | 約14.2時間 |
インターフェース | Tunderbolt 4(PD対応、DisplayPort Alt Mode映像出力)×2、USB 3.2 Gen 2(Type-A)、USB 3.2 Gen 1(Type-A)、USB 2.0(Type-A)、HDMI 2.0b、マイク入力・ヘッドフォン出力端子 | ||
キーボード | テンキー付き日本語キーボード(JIS配列準拠、103キー) | ||
ウェブカメラ | HD画質(720p) | ||
サイズ/重量 | 約359(W)×235(D)×17.1(H)mm/約1.7kg(バッテリー含む) | ||
付属品 | ACアダプター(65W、USB Power Delivery対応) | ||
標準価格 | 9万1980円 | 10万2980円 | 12万4980円 |
※スペックは記事執筆時点での公式公開情報を抜粋
インターフェースは左側面にUSB 3.2 Gen2(Type-A)、USB 3.2 Gen1(Type-C)×2(USB PD電源、映像出力Display Port 1.2共用)、HDMI出力を搭載。右側面はマイクロSDカードリーダー(SDXC 128GBまで対応)、USB 2.0(Type-A)、USB 3.2 Gen1(Type-A)マイク入力・ヘッドフォン出力を備える。
本シリーズは自宅で使うことを想定しているという。まだまだ需要があるということで、物理テンキーを備える。とはいえ、テンキーは使用しない人もいるため、物理テンキーは縦長のスペースに収め、デスクトップで使用される一般的なキーボードとそん色ない日本語配列の広いキーピッチを確保し、快適な文字入力を実現しているという。
しかしながら、この15.6インチクラスのノートPCは、宅内でマウスを接続して使われることも多く、その場合タッチパッドが使用されないため、有効活用できるよう電子的なテンキー機能を備え、自宅で家計簿を付ける、仕事でExcelに数字を多く入力するといったテンキーをよく使うユーザーへの配慮がなされている。
国内向けの15.6インチのノートPCは、PC初心者に配慮したソフトウェアが数多くプリインストールされ、動画や音楽視聴の機能も充実したAVノート的な製品も多く、重量が2kg前後と重く、バッテリー駆動も10時間持たない、決まった場所で使用するような製品傾向がある。一方で、本シリーズはモバイルノートPCのような、ややスリムでスタイリッシュなデザインで、キー入力の快適さや、豊富なインターフェースによる拡充性などに配慮された、シンプルでより実用的な印象を受ける。
大容量バッテリーにより、15.6インチクラスにしては長めのバッテリー駆動時間を持つなど、普段使いの宅内モバイルとしては、バランスの良い製品に仕上がっているように感じる。カラーはネイビーというべき、同社のイメージカラーでもあるブルー一色のようだが、カラバリについては、今後のお客様の要望などを見て検討するとのこと。本シリーズが気になる人は、チェックしてみてはいかだろうか。