パンをおいしく焼くための道具
試してわかったシロカの良さはとにかくシンプルでおいしく焼けること。ホームベーカリー入門編としてシロカを選んだのは正解でした。
ただし、ドライイーストや具材の投入方法は人間が注意しなければいけません。季節によっては室温や水温にも注意する必要があります。そのあたり、なんでもおまかせできるロボットのような機械というよりは、「パンをおいしく焼くための道具」という印象を受けました。
もう少しお金を出すと、ドライイーストや具材の自動投入機能がついていたり、温度や湿度で自動的に運転を制御するモードを備えた他社の高級機種が待っています。さらに値の張る最高級機種は「パン・ド・ミが焼けます」などと直接胃袋に訴えるメッセージを出していたりして、脳と内臓がセットで財布を狙ってくるところがありました。
とはいえ、シロカが1万6000円前後でこんなに楽しめるのはやっぱり最高の一言。具材入りパンやおもちなどの試していないメニューはまだまだあり、もはや試用機を買い取りたいレベルになっています。レシピ通りに作れば大体うまいということもあり、「レシピをアレンジするにはどうすれば?」などと試すのが好きなタイプにとっては底なし沼のような魅力があるなと感じました。
そしてそもそもの原点である、子どもの「おいしー!」が聞けたことが一番うれしかったですね。からすのパンやさんに出てくる「お父さんしか焼けない、珍しいおやつパン」が焼けた気分。ここはいずみがもりのくろもじ三丁目、お父さんのパン屋さんが今日も開きますよー。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。5歳児と1歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
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