骨伝導や静電ドライバーを組み合わせた新シリーズ
FiR audioは米国のブランドで、有名イヤモニ(IEM)ブランドの64 AUDIOで約20年間IEM設計の中心的な役割を果たしてきたBogdanm/Alex Belonozhko兄弟とDaniel Lifflander氏が独立して始めたブランド。これまでもフジヤエービックなどで限定販売してきたが、本格的に取り扱いを始めるのは初めて。
Frontierは新シリーズで、4ドライバーの「Neon-4」(35万円程度)、5ドライバーの「Krypton-5」(45万円程度)、静電ドライバーを含む6ドライバーの「Xenon-6」(55万円程度)の3ラインアップがある。6月の予約受付開始を計画している。カスタム化も可能。
Open Acoustics Systemとして、サウンドチューブを使用せず、オープンドライバーを使用してドライバーから発せられた音をIEM筐体全体でアコースティックチューニングするシステムにしている。全モデルが特徴的なダイナミック型ドライバーを搭載。低域の空気伝達と骨伝導の両方の役割を果たす「Kinetic Bass」外向きに配置しており、ヘッドホンやスピーカーと比べても遜色のない低域体験が得られるという。
また、ATOM Venting Systemによって鼓膜にかかる圧力を適切に逃がす機構を設け、長時間のリスニングの負担を減らしたり、Sound Reflectorによって伸びやかな高音を再現したりするなどアコースティック面にもこだわりを見せる。加えて、Rigid Module Systemによって、パーツ交換による長期間使い続けられる仕組みを採用し、シェルを20%厚くするなど堅牢性にも配慮しているという。
最上位のXenon-6は低域、中域、高域に加え、超高域用に静電ドライバーを使用。非常に高い解像感を誇るそうだ。