アスキースマホ総研の2人(オカモト、スピーディー末岡)が2022年春の最新スマートフォンをクロスレビュー! 第2回はモトローラのミドルレンジモデル「moto g31」を紹介する。
大型の有機ELが映像視聴やSNSに便利そう
ライバルはシャオミ「Redmi Note 11」か?
moto g31はモトローラの主力モデル「moto g」シリーズの最新モデル。5Gには非対応だがミドルレンジで2万5800円(公式オンラインショップ)という価格が話題だ。主なスペックは、ディスプレーが約6.4型有機EL(2400×1080ドット)で、SoCがMediaTek Helio G85、メモリー4GB、ストレージ128GB、5000mAhバッテリー、側面指紋センサー、Android 11など。この価格帯でフルHD以上の有機ELを採用しているのが特徴だ。
本体サイズは約73.9×161.9×8.55mm、重さは約181g。カラバリはミネラルグレイ、ベイビーブルーの2色が用意される。
カメラはメインが5000万画素で、800万画素の超広角兼深度、200万画素のマクロという構成。そしてインカメラは1300万画素。
そのほか、モトローラ独自の機能「Motoアクション」など便利機能を搭載している。
モトローラスマホのミニマル感と大型有機ELパネルに好印象
スマホ総研ボス オカモト
評価:★★★★★
Antutu 9で20万点強のスコアからもわかるように性能的にはエントリークラスで、実際の使い勝手もそれに近いモノだが、モトローラスマホならではのミニマル感で悪印象は生じない。カメラも機能がシンプルなこともあってか、案外レスポンスが悪くなく、撮れた写真も必要十分。そして本機最大のアピールポイントは、この価格なのに大型の有機ELパネル採用という部分で、実際にコストをかかっているのだろうが、使ってみれば納得の表示品質、そして結構軽い。ゲームより動画視聴が優先のユーザーなら有望な選択肢になり得る。
背面のザラツキのある手触りも好印象で、安価な端末ゆえにケースを使わずにガシガシ使えば、横幅73.9mmの本機はケース有りの71~72mmの端末相当となる。全方向に高コスパというタイプの製品ではないが、組み合わせの妙がある相当に魅力的な1台。ライバルの「Redmi Note 11」との比較では、MIUIか素に近いAndroidの本機かというところにも注目したい。
割り切りが必要だが安さでカバー
主席研究員 スピーディー末岡
評価:★★★★☆
まず大前提として5Gに非対応、前モデル(moto g30)と比べるとリフレッシュレート90Hzと急速充電がなくなったなど、進化した部分もあるがコストカットのために外されたものをあるということを知っておきたい。なので、すでに5Gの契約をしている人、スマホにいろいろ求める人、3D系のゲームを遊ぶ人には向かない。
だがこの価格(2万5800円)である。日々高騰しているスマホの価格だが、スペック的にはミドルローとはいえ、6.4型という大きな画面と有機ELを採用しているのだからお買い得、コスパ良しと言える。カメラの性能はいたって普通で突出したものはないが、モトローラスマホでおなじみのMotoアクションは相変らず便利だし、変なクセがないぶんケータイからの移行先にちょうどよさそうだ。
モトローラ「moto g31」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6.4型有機EL(20:9) |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約73.9×161.9×8.55mm |
重量 | 約181g |
CPU | MediaTek Helio G85 2GHz+1.8GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 11 |
対応バンド | LTE:1/2/3/5/7/8/18 /19/26/28/38/40/41 W-CDMA:1/2/5/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約5000万画素+約800万画素(超広角) 約200万画素(マクロ)+深度 イン:約1300万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) |
防水/防塵 | ×/×(IP52) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | ミネラルグレイ、ベイビーブルー |
価格(SIMフリー版) | 2万5800円 |
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