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富士フイルム、アルツハイマー病の進行を深層学習で予測

2022年04月18日 11時12分更新

文● MIT Technology Review Japan

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富士フイルムと国立精神・神経医療研究センターの研究グループは、深層学習を使用したアルツハイマー病進行予測AI技術を開発。軽度認知障害患者が2年以内にアルツハイマー病へ進行するかどうかを、最大88%の正解率で予測することに成功した。

富士フイルムと国立精神・神経医療研究センターの研究グループは、深層学習を使用したアルツハイマー病進行予測AI技術を開発。軽度認知障害患者が2年以内にアルツハイマー病へ進行するかどうかを、最大88%の正解率で予測することに成功した。 学習データには、世界最大のアルツハイマー病研究プロジェクトである「NA-ADNI」の公開データベースにある軽度認知障害患者の脳MRI検査の三次元画像データを使用。サンプル数が1000人前後と少ないため、脳全体の画像ではなく、アルツハイマー病の進行と関連性が高い海馬と前側頭葉の画像のみを使ってAIを訓練した。 構築したAIモデルを、厚生労働省やNEDOが主導する研究プロジェクト「J-ADNI」のデータベース画像、NA-ADNIの画像で評価したところ、軽度認知障害からアルツハイマー病に進行するかどうかの正解率はJ-ADNIのデータで84%、NA-ADNIのデータで88%だった。 研究成果は4月12日、「npjデジタル・メディシン(npj Digital Medicine)」誌に掲載された。今後は、アルツハイマー病関連の治験参加者の絞り込みなどに同技術の活用を目指すとしている。

(笹田)

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