G-Master Axilus NEO H670/D4をレビュー
Core i5-12400&RTX 3050で20万円切りのゲーミングPC、「美しさ」も性能も大満足の理由
2022年04月13日 11時30分更新
定番ベンチマークはスペック通りの性能に大満足
今回試用した構成で最も気になる点は、GeForce RTX 3050の実力だ。GeForce RTX 30シリーズの最下位モデルで、NVIDIAのレイトレーシング(DXR)対応GPUでは最も手軽選択肢となる。また、DLSSもサポートしているので、対応ゲームタイトルでは画質を維持したまま描画負荷を下げて、高解像度プレイできる。
CPUは第12世代Coreの新定番モデル、 Core i5-12400。Eコアは非搭載だが、最新プロセスとアーキテクチャーで、6コア/12スレッドのCPUとして多くのゲームで十分なパフォーマンスを発揮してくれる。コストパフォーマンスを重視したゲーミング向けのCPUとしては、「最適解」と言ってもいいだろう。
それでは定番ベンチマークソフトでその性能をチェックいこう。CPU性能は定番の「CINEBENCH R23」を使用。CGレンダリング速度から、「pts」という単位の数値で評価してくれる。この数値が高ければ高いほど、高性能ということになる。
試したテストは論理コア(スレッド)をすべて使用する「Multi Core」、1スレッドだけ使用する「Single Core」の2種類。どちらも10分以上のテストを行なうデフォルトの設定で試している。
Multi Coreテストの結果は12373ptsと、期待通りの成績。Single Coreテストは1700ptsを超えることが多いCPUだが、今回試した構成では1681ptsとわずかに低かった。とはいえ、その差はわずかなので誤差の範囲内と言ってもいい。
続いて、総合ベンチマークソフト「PCMark 10」を試してみよう。ブラウザーやオフィスソフト、動画編集といった一般的なアプリによる性能評価を重視したソフトで、CPUだけではなく、メモリーやストレージ、ビデオカードの性能も評価に影響してくる。ほぼCPUの性能で決まるCINEBENCH R23とは異なり、実際の利用シーンに近いテストになる。
試用機はバランスのいいスペックで、PCMark 10のスコアーは7228と上々。一般用途はもちろんのこと、動画・画像編集やプログラミングといった用途でも、しっかりと使えるだけの性能があると言っていい。サブスコアーを見ると、「Digital Content Creation」グループのスコアーが、ゲーミングPCとしてはやや低めだった。
Digital Content Creationは写真編集の「Photo Editing」、動画編集の「Video Editing」、3Dレンダリングなどの性能を調べる「Rendering and Visualization」をテストするグループだ。その中でも、Rendering and Visualizationはビデオカードの性能で大きく上下するため、GeForce RTX 3050の影響が出たとみていいだろう。とはいえ、「弱点」と言えるほど低いというわけではない。