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Radiant SIX3100B660をレビュー

Core i5-12400&RTX 3050で仕事もゲームもこなせるキューブ型PCの細やかなこだわり

2022年05月21日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ

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 PC選びで頭を悩ませる「どのくらいの性能が必要なのか」という問題。仕事や授業で使うだけならノートPCで十分だと割り切れるが、動画や写真の編集、ゲームといった趣味でも使いたいとなれば、やはり高性能なデスクトップPCが欲しくなる。

 性能にこだわるなら、CPUやビデオカードの熱対策が万全なタワー型PCがオススメだ。しかし、タワー型PCは占有スペースが大きく、設置場所で悩むことも多いだろう。家族からの理解が得られず、「でっかいジャマな箱」として冷遇されることもしばしばだ。

 ゆえに、ノートPCを凌駕する性能を備えながら、そこそこ小さいという“ちょうどいい”PCが欲しいという人は、意外と多いのではないだろうか。そんな要望を叶えてくれるPCが、今回紹介するサイズ222(W)×276(D)×176(H)mmのキューブ型PC「Radiant SIX3100B660」だ。

サイコムのキューブ型PC「Radiant SIX3100B660」。標準構成の直販価格は10万2230円~(配送料込み)

Radiant SIX3100B660
標準構成の主なスペック 試用機の主なスペック
CPU インテル「Core i3-12100」(4コア/8スレッド、最大4.3GHz) インテル「Core i5-12400」(6コア/12スレッド、最大4.4GHz)
CPU
クーラー
インテル純正CPUクーラー(空冷、トップフロー) Noctua「NH-L9i-17xx」(空冷、92mmファン、トップフロー)
マザー
ボード
ASRock「B660M-ITX/ac」(インテルB660、Mini-ITX)
メモリー 8GB、DDR4-3200<メジャーチップ・8層基板> 8GB×2、DDR4-3200<メジャーチップ・8層基板>
ストレージ Crucial「BX500 CT480BX500SSD1」(480GB 2.5インチSSD、SATA 3.0、システムドライブ)
グラフィック インテルUHDグラフィックス730(CPU内蔵GPU) MSI「GeForce RTX 3050 AERO ITX」(GeForce RTX 3050、8GB GDDR6)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ、SATA、スリム型
電源ユニット SilverStone「SST-ST30SF」(300W、80 PLUS BRONZE、SFX) SilverStone「SST-SX700-G」(700W、80 PLUS GOLD、SFX)
PCケース SilverStone「SST-SG05B」(Mini-ITX、キューブ)
OS Microsoft「Windows 10 Home 64bit」
直販価格(2022年5月19日時点) 10万2230円 20万870円

 自分好みのスペックにカスタマイズできるという点がBTOパソコンの最大の魅力だ。このRadiant SIX3100B660も例外ではなく、CPUやメモリー、ストレージといった定番パーツはもちろんのこと、マザーボードやビデオカード、光学ドライブ、電源ユニットにいたるまでこだわったPCパーツ選びができる。

 サイコムはBTOパソコンメーカーとして、選択可能なPCパーツの多さで定評がある。さすがに小型PCになるとその選択の幅は限られるが、それでもグラフィックはCPU内蔵GPUからGeForce RTX 3050まで選べ、CPUクーラーも複数の選択肢から選べる。

グラフィックのカスタマイズ例。ビデオカードによっては電源ユニットの変更も必要となる

 今回試用した機種も、小型PCながら標準構成から様々な点がカスタマイズされていた。列挙すると、CPUは「Core i3-12100」から「Core i5-12400」に、CPUクーラーはインテル純正品からNoctuaの「NH-L9i-17xx」に変更。また、メモリーは8GBから8GB×2に、グラフィックはCPU内蔵GPUからGeForce RTX 3050搭載ビデオカードに、電源ユニット(SFX)が300Wから700Wにグレードアップしていた。

電源ユニットは700Wになっていた。これぐらい余裕があれば、将来CPUやビデオカードをアップグレードしても安心だろう

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