2~3個セットのパッケージで家中快適に
メッシュWi-Fiを手軽に導入!アプリで簡単に設定できるメッシュWi-Fi 6システム「Deco X50」レビュー
2022年04月15日 11時00分更新
コロナ禍がいまだ終息しない中、仕事でもプライベートでも自宅で過ごす時間が以前より増えている。自宅でテレワークをしている人の中には、家族との兼ね合いをみてある時はリビング、またある時は寝室でと、ノマド生活をしている人も多いことだろう。
そうした場合に重要となってくるのが通信環境。特に、どの部屋でも快適な通信速度が確保できるということだろう。通信環境は、最初に回線を引いた時に設定してから見直さないケースも多い。しかし、Wi-Fiもひと昔前と比べてかなり進化しており、導入時にWi-Fi 5(IEEE802.11ac)などであれば、即最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)にすべきだ。
また、最近はWi-Fiルーター1つでまかなうのではなく、Wi-Fi機器を複数設置して家中まんべんなく電波が届くように配置する“メッシュWi-Fi”が注目されている。戸建てやちょっと広いマンション住まいなら、家中どこでも快適な通信環境を確保できるメッシュWi-Fi対応機器の導入が賢い選択だ。
今回は、TP-Linkが4月7日に発売したメッシュWi-Fi 6システム「Deco X50」をお借りしたので、筆者宅で実際に使ってみた。
学習して最適な通信環境を構築してくれるDeco X50
まずは簡単にDeco X50の特長から紹介しよう。本製品は、円筒形をしたルーターらしからぬデザインをしており、購入してすぐメッシュWi-Fi化できるよう、ルーターが2パックと3パック、増設用として1パックの3パッケージが用意されている。
本体にはリセットボタン以外にスイッチ類はなく、底面には状態を示すLEDが埋め込まれている。WAN/LANポートには、3つのギガビットポートを搭載。今回2パックのパッケージをお借りしたが同梱されている2つの製品に違いはなく、一方をルーターに、もう一方をサテライトとして設置すればいい。
1GHzデュアルコアCPUを搭載し、5GHz帯と2.4GHz帯のデュアルバンドで、アンテナは2本内蔵。Wi-Fi 6の特長でもある、1度により多くのデータを伝送する1024-QAMや、複数のクライアントと同時に通信するOFDMAにより、さまざまなデバイスを同時接続しても快適にネットワークを使用できる。
また、より効率よく電波をデバイスに届けるビームフォーミングにも対応している。デバイスの位置に合わせて電波強度を変えることで、高速で安定した通信が可能になる。最大伝送速度は5GHz帯が2402Mbps、2.4GHz帯が574Mbpsとなっている。
そして最大の特長は、前述した通りメッシュWi-Fiを簡単に設定できること。メッシュWi-Fi機能は、1つのSSIDに接続するだけで、シームレスに電波の強いDecoと自動的に接続できる機能だ。ユーザー側は部屋から部屋へ移動しても接続先を気にすることなく、通信が途切れずに利用できる。Deco間の接続はWi-Fiだけでなく、有線での接続も可能。3つあるポートの1つをDeco同士で接続すれば、より安定した通信ができる。
また、AIによる学習機能で環境の構築をサポートする「AIメッシュ機能」も搭載している。AIメッシュ機能では、デバイスの信号強度や各ユニットの負荷状況をモニタリングし、デバイスをその時に最適なDecoへシームレスに接続できる。
さらに、ユーザーの行動をもとにデバイスの通信パターンを学習・記録して帯域幅の調整なども可能。場所を問わず常に安定した通信ができるメッシュWi-Fiに、ユーザーの利用環境を日々学習するAI機能を加えることで、使えば使うほどユーザーにとって快適なWi-Fi環境を構築できるようになっている。