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ブースター接種、オミクロンBA.2株にも効果=神戸大

2022年04月07日 06時13分更新

文● MIT Technology Review Japan

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神戸大学の研究チームは、2021年6月から2022年1月にかけて、ファイザー製新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)mRNAワクチンを3回接種した40人を対象として、オミクロンBA.2株に対する中和抗体を測定。3回目接種(ブースター接種)が、同株の中和免疫を強く誘導することを示唆する結果を得た。

神戸大学の研究チームは、2021年6月から2022年1月にかけて、ファイザー製新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)mRNAワクチンを3回接種した40人を対象として、オミクロンBA.2株に対する中和抗体を測定。3回目接種(ブースター接種)が、同株の中和免疫を強く誘導することを示唆する結果を得た。 研究チームは、同大学附属病院の医師40人(中央値46歳)を対象として、2回目接種後約7カ月、およびブースター接種後における、血清中のオミクロンBA.2株に対する中和抗体を測定した。その結果、2回目のワクチン接種後約7カ月の時点では、ほとんどの接種者がBA.2株に対する中和抗体がないか、非常に低い抗体価しかなかったが、ブースター接種後、約2週間の時点では、BA.2株に対する中和抗体の有意な上昇が認められた。 同チームによると、これらの結果は、ブースター接種がオミクロンBA.1株と同様に、BA.2株に対する中和免疫を強く誘導することを示唆しているという。一方で、ブースター接種により獲得された中和抗体の持続に関しては不明であり、ワクチン接種者の中和抗体の経時的変化を評価することが必要だとしている。

(中條)

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