このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第27回

新iPad AirはM1搭載iPad Proと同等性能で1万4000円安い【石川 温】

2022年03月16日 22時00分更新

文● 石川 温 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

3月18日に発売となるiPad Air(第5世代)を一足早く実機を入手し、使ってみた

 iPad Air(第5世代)が3月18日に発売となる。今回、一足早く実機を入手。早速使ってみた。

 今回、iPad Air(第5世代)はM1チップを搭載してきた。MacBook Pro、MacBook Air、Mac mini、iMac、そしてiPad ProにもM1チップが採用されており、アップルは着実にM1ラインナップを増やしつつある。

 当初はMacBook Proなど10万円を超える製品への搭載であったが、今回、iPad Air(第5世代)に搭載されたことで7万4800円からM1チップの実力を手にすることができるようになった。ただ、気になるのが、これだけM1搭載製品が出てきたことで「M1搭載の他の製品との性能上での違いはどこまであるのか」という点だ。

 特にiPad Air(第5世代)と11インチiPad Pro(第3世代)との違いはLiDARスキャナや超広角カメラの有無、ProMotionテクノロジーという画面の描画速度の差ぐらいしかない。これで同じ256GBモデルなら、差額は1万4000円だ。円安の影響でiPad Air(第5世代)は為替レートが高めになっていそうだが、これぐらいの違いでiPad AirかiPad Proかどちらを買うべきか悩ましいだろう。

左がiPad Air、右が11インチiPad Pro(第3世代)

 そこで今回、入手したiPad Air(第5世代)と、筆頭に自宅にあったM1搭載製品をかき集めて、GeekBench5をかけてみた。

チップ GeekBench5 GeekBench5 Premire Rushで
1時間動画を
書き出し
製品名 SoC Single-Core Multi-Core ーー
iPad Air(第5世代) M1 1711 7272 9分 18秒
iPad Pro(第3世代) M1 1719 7277 9分 16秒
iMac M1 1706 7580 9分 15秒
MacBook Pro M1 Max 1770 12424 9分 4秒

 すると、iPad Air(第5世代、M1)、iPad Pro(第3世代、M1)、iMac(M1)、MacBook Pro(M1 Max)において、Single-Coreのスコアではだいたい、どれも似たような結果が出てきた。Multi-Coreに関しては、MacBook Proが飛び抜けていたものの、こちらもiPad Air、iPad Proではほぼ同等、iMacがちょっといい、という結果にとどまった。

 また、アドビ Premiere Rushで1時間の動画を書き出してみたが、どれも9分台で大差ない結果となった。

 「同じM1だから、そりゃそうだ」というスコアではあるが、iPad Airの中身はiPad Proと同等というのがわかったし、iMacにも充分、引けを取らない数値が出たと言えるだろう。

 画面サイズや使えるアプリなどに制約はあるものの、M1チップ搭載のiPad Airであれば、かなりの負荷がかかる動画処理などにも頼もしく使えるし、Apple Pencilで手書きの入力などの対応する。

 iPad Proではコネクタ部分がThunderBoltになっているなど、デジカメから直接、画像ファイルを取り出すのに便利だが、そうした外部との接続をあまりしないというのであれば、iPad Air(第5世代)で充分だろう。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中