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最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第8回

上位モデルと同じSoCを採用した「iPhone SE」と「iPad Air」が悩ましい【太田百合子】

2022年03月09日 12時17分更新

文● 太田百合子 編集●飯島恵里子/ASCII

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 最近のアップルのイベントは、オンライン向けに作り込んだ映像でわかりやすく、かつ短い時間に情報がぎゅぎゅっと圧縮されている印象ですが、今回もiPhoneの新色からMacの新機種まで盛りだくさんでした。全体としては、前半がプロセッサがゴージャスになって、5Gに対応した「iPhone SE(第3世代)」と「iPad Air(第5世代)」という普及モデル、後半がクリエイター垂涎のスペックを備えた「Mac Studio」と「Studio Display」という新しいプロマシンという2部構成。SNSでは後半が盛り上がっていましたが、筆者が注目したのは前半の2機種です。

 「iPhone SE」も「iPad Air」も見た目は現行モデルと変わりませんが、「iPhone SE」にはA15 Bionic、「iPad Air」にはApple M1と、それぞれ上位モデルと同じSoCが採用されています。これはつまり、次の「iPhone 14」や「iPad Pro」ではより高性能な新しいSoCが採用されるということでもあります。ですが、それまでは普及モデルながら、上位モデルと同等のパフォーマンスを持つことになります。このタイミングで買い換えようと思っていた人にとっては、どちらを選ぶかちょっと悩ましい。まぁこのあたりが、アップルの商売の上手さでもあるわけですが。

 「iPhone SE」の比較対象を、同じくコンパクトな上位モデルの「iPhone 13 mini」だと想定すると、両者の間にはSoC以外に、ディスプレイとかカメラとか生体認証(Touch IDとFace ID)とか、防水性能とかバッテリー駆動時間とか、ワイヤレス充電の有無とか、結構大きな機能差があります。で、価格はストレージ容量が同じ128GBで比較した場合、「iPhone SE」が6万3800円に対して、「iPhone 13 mini」が8万6800円で、その差は2万3000円。各キャリアが「iPhone SE」を実質いくらで販売するかにもよりますが、この機能差に対してこの価格差であれば、筆者ならあまり悩まずに「iPhone 13 mini」を選んでしまうかもしれません。というのも正直なところ、「iPhone SE」はもう少し安価になると予想していました。

 もし両者の価格差がもっと大きければ、機能をとるか価格をとるかで結構悩んだのではないかと思います。

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