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NTT、高速移動中に60GHz帯無線LANで無瞬断の大容量伝送

2022年02月26日 07時45分更新

文● MIT Technology Review Japan

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日本電信電話(NTT)は、高速移動中の60GHz帯無線LAN(WiGig)での無瞬断大容量無線伝送を実現した。ソフトハンドオーバー機能を持たない無線通信手段でも、自動車などの移動体で移動中に高速大容量通信が可能になる。

日本電信電話(NTT)は、高速移動中の60GHz帯無線LAN(WiGig)での無瞬断大容量無線伝送を実現した。ソフトハンドオーバー機能を持たない無線通信手段でも、自動車などの移動体で移動中に高速大容量通信が可能になる。 NTTはすでに、WiGigの通信電波を利用した自律測位の結果を基に、切り替え先の基地局と適切な切り替えタイミングを制御する手法を考案し、上りスループット1ギガビット/秒を維持したまま、500ミリ秒以内に基地局を切り替えられることを実証済み。ただ、切り替え時に約500ミリ秒の通信断が発生するため、再送遅延やパケット損失が発生することが問題だった。 そこで今回は、無線端末に複数の無線機能部を搭載し、各無線機能部がそれぞれ異なる基地局に接続するよう制御した。さらに、通信上位層では無線品質の良い無線機能部を随時選択して切り替えるようにもした。無線機能部の切り替えは無瞬断でできるため、アプリケーションには影響しない。 この技術を実装した自動車を用いて実証実験を実施したところ、時速260キロメートルで走行中にも、平均スループット1ギガビット/秒以上を維持したまま、無瞬断で無線伝送ができたという。

(笹田)

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