本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「屋外向け防水AIカメラ「S+ Camera WP」一般販売を開始」を再編集したものです。
目次
S+ Camera (サープラス カメラ)とは?S+ Camera WPの特長
防水性能 ― IP66
夜間の屋外撮影にも対応
設置環境も多彩
S+ Camera WP × AIアルゴリズム利用例
S+ Camera WPの購入方法
3/16 開催: S+ Camera WPの情報が得られるセミナー「AI Camera NOW」
こんにちは、ソラコムで S+ Camera の開発エンジニアをしている松下(ニックネーム: Koki)です。
電源をつなぐだけで活用できる防水型エッジAIカメラ「S+ Camera WP (サープラスカメラ ダブルピー)」が2/24より一般販売となりました。これにより事前にお問合せいただく必要もなく、IoTストアおよびユーザーコンソールからどなたでも1台109,780円(税込)にてお買い求めいただけます。
本ブログでは、S+ Camera WPの特長や活用方法をご紹介します。
S+ Camera (サープラス カメラ)とは?
IoTプラットフォームを提供しているソラコムでは、IoT向けデータ通信サービス「SORACOM Air」をはじめとして、現場のデジタル化を担う IoT デバイスや、データ活用を迅速に行えるIoT クラウドサービスを提供しています。皆様は、この中から必要なサービスやデバイスを「部品」のように組み合わせることで、本格的なIoTシステムをいち早く作ることができます。
S+ Camera は、カメラを利用したIoT × AIの仕組みを迅速に立ち上げるための「部品」としてお使いいただけるAIカメラです。
スマートフォンと同様の「LTE通信」を標準搭載しており、設置先のネットワーク環境を意識することなく、電源を接続するだけで画像はもちろん、S+ Camera 内部のAIで処理されたデータをクラウドへ送る事ができます。
S+ Cameraは、活用シーンや用途に応じて複数のモデルがあり、「S+ Camera シリーズ」として提供しています。今回の S+ Camera WPは、防水・暗所対応といったシーンに向いているモデルです。その他にはエントリー向けのS+ Camera Basic、多彩な設置が可能なS+ Camera Designがあります。
詳しくはS+ Camera シリーズのページをご覧ください。また、すでに多くの活用事例もございます。
S+ Camera WPの特長
カメラ活用において特に屋外では、Wi-Fiや有線LANといった通信環境の準備に大規模な設備投資が必要です。LTE通信を内蔵しているS+ Cameraであれば安価に設置できることから、「屋外でも、このAIカメラを利用したい」というご要望にお応えしたのが「S+ Camera WP」です。
S+ Camera WPはプレビューとして、先行ご利用者向けに提供を行っていましたが、多くのフィードバックを反映したモデルを「S+ Camera WP v2.1」として、この度オンラインで一般にご購入いただけるようになりました。
防水性能 ― IP66
S+ Camera WPの防水性能はIP66です。これは「強風による粉塵が内部に入らず、豪雨でも浸水の恐れがない」という性能を表しており、防水だけでなく防塵性能もあります。
また本体だけでなく、防滴AC/DCアダプターも防滴(水滴が入らない構造)仕様のものを標準添付しており、屋外利用をすぐに始められる状態でお届けいたします。
夜間の屋外撮影にも対応
特に夜間の屋外での撮影は、暗い環境となるためカメラの撮影性能が求められます。そこで S+ Camera WPのカメラは暗い環境でも撮影可能なカメラを搭載しています。
暗い環境の比較
さらに、筐体前方の1つのパーツのみ取り外す事で、カメラのフォーカスを調整できるようになっております。この構造により、筐体を現地に設置した状態でもフォーカス調整が可能です。
設置環境も多彩
S+ Camera WPは天井吊りにも対応。壁面取付金具とポール取り付けパーツを別途ご購入いただく事により、ポールへの取り付けにも対応します。また、標準取り付けの日よけ(サンシェード)をスライドさせることも可能です。
S+ Camera WP × AIアルゴリズム利用例
AI Dynamics Japanが提供するS+ Camera向け有料のAIアルゴリズム「Package20」から、自動車検知AIアルゴリズム「Vehicle Alert」を利用して、敷地内への車の侵入を検出できるかを試してみました。
メールの設定をした状態で車を駐車してみると、以下のような警報メールが設定したアドレスへ送信されてきました。
検出結果はメールのほかに、SORACOMのIoTデータ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」にも保存でき、検出結果をグラフで確認することができます。
S+ Camera WPで利用可能なアルゴリズムは、ソラコムから無償提供しているサンプルアルゴリズムに加えて、先ほど紹介したAI Dynamics Japanが提供する有料の即戦力のアルゴリズム「Package20」(税込9,800円)がご利用いただけます。1度購入いただけば、開発することなく全20種のアルゴリズムを何度でも自由に入れ替えて使うことができます。アルゴリズムはブラウザ上での操作のみで、遠隔からインストールでき開発の手間を削減します。
アルゴリズム一覧はこちらからご確認いただけます。特に屋外利用で役立ちそうなアルゴリズムとしては、ナンバープレートOCRや通行量カウント、禁止エリア侵入検知アラートがあり、AIカメラの屋外利用をより手軽に実現できます。
S+ Camera WPの購入方法
S+ Camera WPは、SORACOM IoT ストアまたはSORACOMユーザーコンソールからオンラインでご購入いただけます。商品ページはこちらです。
S+ Camera WPの本体には、出荷時にSORACOM 特定地域向け IoT SIMカード plan-Dが取り付け済みです。そのため、同梱の電源アダプターを差していただくだけで、SORACOMユーザーコンソール(Web管理画面)から管理できるようになります。
ドキュメントもオンラインで公開していますので、ご覧ください。
3/16 開催: S+ Camera WPの情報が得られるセミナー「AI Camera NOW」
今回は、防水型エッジAIカメラ「S+ Camera WP」の一般販売の開始、そして特徴をご紹介してきました。S+ Camera WPを含めた、ソラコムのAIカメラにご興味を持たれた方に、3/16(水)開催の「AI Camera NOW」というセミナーのご紹介です。
ソラコムの AI カメラを通じて「AI カメラ活用の “今”」を知る・学べるセミナーで、今回のテーマは屋外向け「防水 AI カメラ」特集で、S+ Camera WPのご紹介をします。AI カメラの事例を知りたい、活用方法を学びたい方は、ぜひご参加ください!
概要やお申し込みはこちらのページをご覧ください。
S+ Camera WPのご利用、そしてセミナーへのご参加をお待ちしております!
― ソラコム 松下 (Koki)
投稿 屋外向け防水AIカメラ「S+ Camera WP」一般販売を開始 は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
この連載の記事
-
第466回
デジタル
カメラとAIで楽器演奏シーンを簡単に残す、IoTプロトタイピングの裏側 -
第465回
デジタル
数千を超えるIoT機器を管理!生成AIで設備運用を効率化するhacomonoの挑戦 -
第464回
デジタル
SORACOMのビジネスパートナープログラムに、新たに5社の認定済パートナーが参画、SORACOM Harvest Data で日時データをタイムスタンプとして利用可能に takuyaのほぼ週刊ソラコム 08/31-09/13 -
第463回
デジタル
SORACOM Lagoon 3 の Alert rule の考え方をマスターして、最適な通知を作成 -
第462回
デジタル
LTE USB ドングル UD-USC1 を SORACOM サービスと組み合わせて利用する -
第461回
デジタル
EV充電インフラを保護する5つの方法 -
第460回
デジタル
IoT プロジェクトの課題を解決する、SORACOM サービスの活用事例 -
第459回
デジタル
ATOM Cam 2 専用 LAN アダプターを販売開始、ソラカメのクラウド録画マルチストリーミング再生機能をリリース takuyaのほぼ週刊ソラコム 08/17-08/30 -
第458回
デジタル
IoTで接続された充電ステーションがEVの普及を促進する -
第457回
デジタル
SORACOM Napterがさらに便利に!リモートアクセスの安全性と利便性を両立したWebターミナルのご紹介