関西圏の家電量販店のトップブランドであるエディオンからは、情報通信統括部 通信商品部の井戸 剛さんにハイエンドスマホから激オシを出してもらい、情報商品部の永井大祐さんにノートPC、田地宏至さんにWi-Fiルーター、木下智博さんに最新デジタルガジェットから激オシを紹介してもらいました。
スマホ売り場では独自SIM契約でのセット値引きも人気
井戸さんはハイエンドスマホのベスト3をASUSの「ROG Phone 5」、アップルの「iPhone 13 / iPhone 13 mini」、シャオミの「Xiaomi 11T Pro」とし、このうちROG Phone 5を一番の激オシに挙げています。
ROG Phone 5は、ゲームの快適なプレイにこだわったゲーミングブランド「ROG」を冠したゲーミングスマートフォン。Snapdragon 888 5G搭載で、メモリーは12GBか16GB、ストレージはUFS 3.1対応の256GBを採用するハイスペックなモデルです。6.78インチのフルHD+のAMOLEDディスプレーは、リフレッシュレートが144HzとゲーミングPC用モニター並み。タッチパネルの反応速度も24.3msと、連打にもしっかり対応します。
発売当時はゲーミングスマホの中でも最強と呼ばれていました。現在は最上位モデル「ROG Phone 5 Ultimate」や、プロセッサーの性能向上を図った「ROG Phone 5s」も発売しており、常に最強の座を求め続ける同社の姿勢が感じられるシリーズです。
「ゲーミング特化のスマホが欲しい人に最適です。ROGらしい格好良いデザインで、スピーカーも高音質。他のスマホとは比較にならないほど優れており、低音の効いた迫力のサウンドが楽しめます。個人的にこれをイチ押しします」(井戸さん)
iPhone 13 / iPhone 13 miniは、CPUに最新のA15 Bionicを搭載し、よりパワフルになったiPhoneの最新モデル。
「前モデルと比較して電池持ちがかなり良くなりました。13シリーズの中でiPhone 13が一番バランスが良く、13 miniは片手操作に優れています。カメラにこだわらなければ、iPhone 13が一押しです」(井戸さん)
Xiaomi 11T Proは、シャオミの最上位モデル。1億8000万画素の広角カメラを含む三眼カメラを搭載し、SoCはSnapdragon 888。6.67インチAMOLEDディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートに対応します。
「シャオミらしく、ハイエンドモデルでもコストパフォーマンスは最強です。デザインもシンプルさと高級感を両立させ、背面の鏡面仕上げ、プラス金属的な加工も二重丸です」(井戸さん)
エディオンではSIMフリー対応iPhoneの取り扱い店舗を193店舗に拡大したため、アップル製品の購入を求める来店客が増えているそう。
「SIM契約でのセット値引きについては、お客様からもよく質問されます。エディオンSIMとのセット値引き特典があります。保険料700円で3台までの端末を補償するモバイルe保険などもオススメです」(井戸さん)
なおAndroid端末は、2022年は節約志向が続くため、2万円前後のボトム商品が主流になりそうと予測しています。
ホットクックはIoT調理家電を先導する製品
情報商品部の木下さんは、最新デジタルガジェットの注目製品として、ファーウェイ「HUAWEI Band 6」、シャープ「ヘルシオ ホットクック」、アップルの「iPad mini」を挙げます。一番の激オシはHUAWEI Band 6です。
HUAWEI Band 6は、血中酸素レベルや心拍数、睡眠、ストレスのモニタリング、月経周期トラッキングといった多彩な健康管理と、身体の強さや見た目を鍛えるワークアウトの記録までが可能なスマートバンドです。
「長引くコロナ禍の中、健康管理デバイスとして注目されています。様々な健康関連のモニターとワークアウトの記録が取れ、バッテリー持続時間が2週間もあります。それでいて重量はわずか18gしかありません。スマートウォッチの需要が高まる中、存在感のある機種だと思います」(木下さん)
1.47インチAMOLEDを搭載し、スマートフォン連携で音楽再生やカメラのリモートシャッターなどにも対応。カラーバリエーションも豊富で、グラファイトブラック、サクラピンク、フォレストグリーン、アンバーサンライズなどを揃えています。対応OSはAndroid 6.0以上、iOS 9.0以上。
「1万円以下の価格で、睡眠やワークアウトの管理ができるため、健康志向の方にオススメしています。手首の違和感が気になりにくいサイズなので、睡眠時でも着用しやすく、常時装着していた人にも良いと思います」(木下さん)
ヘルシオ ホットクックは、材料を入れてメニューを選んでスイッチオン、完成まで自動で調理する水なし電気調理鍋。昨夏に登場した新機種「KN-HW16G」は、容量1.6Lで省スペース化を実現したモデル。自動でまぜるメニューのバリエーションも増えています。
「ホットクックの新モデルは、従来モデルより本体サイズがコンパクトになりながらも、食材を混ぜる混ぜ技ユニットの回転スピードがアップ、調理メニューが多彩になりました。スマホとの連動機能もあり、IoT調理家電を先導する製品だと思います」(木下さん)
iPad miniは、iPad OS採用の小型タブレット。2021年は第6世代が発売となり、ホームボタンを廃して、指紋センサーは上部にある電源キーと一体化し、Touch IDが使いやすくなっています。プロセッサーはハイエンドのA15 Bionicを採用。
「従来モデルとほぼ同じ本体サイズでありながら、画面サイズは8.3インチに大型化しています。Touch IDはコロナ禍のマスク着用で使いやすく、ユーザーの間で高評価。Apple Pencil(第2世代)に対応するなど、iPhoneとiPad Airの間を埋める製品として価値が高まっています」(木下さん)
バッテリー駆動時間の長いZenbook 13やVAIO SX12に注目
永井さんが高評価したのは、14インチ未満ではASUSの「Zenbook 13」とVAIOの「SX12」、14インチ以上ではアップルの「14インチ MacBook Pro」とASUSの「Zenbook Pro Duo」、ゲーミングノートPCではマウスコンピューターの「G-Tune E5-165」とデル・テクノロジーズの「New Alienware x17」です。
Zenbook 13(UX325EA)は、2021年の年初に登場して軽量かつパワフルな性能で注目を集めた13.3インチのモバイルノートです。上位モデルのUX325EA-EG124Tは、CPUにIntel Core i7-1165G7プロセッサー、メモリーは16GB、ストレージは512GB SSD(PCIe)を搭載。バッテリー駆動時間は約14.4時間を実現しています。
5月に発売した有機ELディスプレイ搭載の「ZenBook 13 OLED(UX325EA-KG409TS)」はSSD(PCIe)を1TBに増量。バッテリー持続時間は約13時間となっています。
「Zenbook 13はバッテリー駆動時間が長く、持ち運びの利用に便利です。第11世代Coreプロセッサーを搭載したノートPCの中では、当時最も長かったのではないでしょうか」(永井さん)
SX12は12.5インチの軽量コンパクトなビジネス向けモバイルノートPC。本体サイズはW287.8×H15.0~17.9mm×D205.0mmとかなり小さく感じますが、狭額縁で囲まれた画面が本体いっぱいに広がるので、大きさの割に見づらくはありません。
CPUはIntel Celeron 6305/Core i3-1115G4/Core i5-1155G7/Core i7-1195G7、メモリーは8GB/16GB/32GB、ストレージのSSD(PCIe NVMe)は128GBから2TBまで幅広い選択肢を用意しています。重量は最小で約887g、最大でも925gに収まります。バッテリー駆動時間は最大約30時間を実現しています。
「12.5インチでカバンに入りやすい大きさなので、頻繁にPCを持ち出すユーザーにオススメです。またデザインも格好良いです。かな印字のない日本語キーボードや英字キーボードが選べるほか、本体カラーは、ファインブラック、ファインホワイト、ブライトシルバー、アーバンブロンズから選べます」(永井さん)
14インチ MacBook Proは本体デザインを一新し、iPad Proと同じミニLED搭載のProMotionディスプレーを採用しています。輝度やコントラストが大幅に引き上げられました。Touch Barが廃止され、馴染み深いキーボードに戻っています。HDMI端子、SDカードスロット、ヘッドホンジャック、それにマグネットを利用する充電用のMagSafe端子が復活。前モデルの先進すぎて使いづらくなっていた部分を元に戻した仕様が目立ち、それだけに使いやすくなっています。
最新のApple M1 Proチップを搭載し、Apple M1 Proチップは、8コアCPU、14コアGPU、16コアNeural Engineという構成と、10コアCPU、16コアGPU、16コアNeural Engineという構成の2タイプから選択できます。
「アップル独自のApple M1 Pro/Apple M1 Maxの性能が高く、注目すべきPCだと感じています」(永井さん)
Zenbook Pro Duoは、キーボード上部にディスプレイをもう一つ備えた、新しいコンセプトのノートPCです。14インチのUX482と、15.6インチのUX582の2モデルをラインアップしています。
UX482はIntel Core i7-1165G7プロセッサー、もしくはCore i5-1135G7プロセッサー、メモリーが16GB、ストレージが512GB、もしくは1TBのSSD(PCIe)。
UX582はIntel Core i7-10870Hプロセッサー、メモリーが32GB、ストレージが512GBとなります。グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 3070 Laptopを採用し、クリエイターに向けた15.6インチとしては最強クラスのグラフィックス環境を誇ります。
「15インチのUX582は、4K有機ELに加え、3840×1100のサブディスプレーを搭載し、広大なデスクトップ領域を持っています。ウィンドウを複数並べることで、作業効率は格段にアップします」(永井さん)
ゲーミングノートPCでは、G-Tune E5-165が田地さんの激オシです。15.6インチのノングレア液晶を採用。CPUはIntel Core i7-11800Hプロセッサー、メモリーは16GB、ストレージは512GBのSSD(M.2 PCIe NVMe)、グラフィックスにはGeForce RTX 3060 Laptop GPUを採用しており、ゲーム画面の細かなディテールまで滑らかに映し出します。
「G-Tune E5-165は、色域が広めのWQHD(2560×1440ドット)で、リフレッシュレートが165Hzの液晶画面を搭載しています。ゲームだけでなく、動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています」(永井さん)
永井さんが次点でオシているゲーミングノートPCは、New Alienware x17です。ノートPCとしては選択肢が少ない17インチの巨大な画面が特徴。没入感満点です。キーボード上部には排気口がハニカム模様であしらわれており、ブランドキャラクターのグレイがLEDで浮かび上がります。
「Intel Core i7 11800Hプロセッサー、16GBメモリー、512GB SSD(M.2 PCIe NVMe)、NVIDIA GeForce RTX 3070、フルHD搭載モデルを用意しています。ゲーミングPCではよくある組み合わせのスペックですが、全体的にまとまっており、画面も大きくて使いやすいマシンです」(永井さん)
量販店賞に輝いたバッファローの「WSR-5400AX6S」を激オシ
田地さんが高く評価したルーターは、バッファローの「WSR-5400AX6S」。エディオンの田地さんはもちろん、他の量販各社からも高い評価を集め、部門賞とともに量販店賞に輝いた超激オシ製品です。
Wi-Fi 6に対応し、4ストリーム通信と有線LANのギガビット通信による、高い通信速度を実現。理論値で5GHz帯が最大4803Mbps、2.4GHz帯が最大573Mbps、有線LANが最大1Gbpsとなっています。メッシュネットワークの国際規格「Wi-Fi EasyMesh」に対応し、複数の対応ルーターや中継機と組み合わせて広範囲で高速通信を可能にします。カラーバリエーションは、シャンパンゴールドとマットブラックの2色で、外部アンテナがないスッキリしたデザインも印象的です。
「5GHz帯で4803Mbpsの通信速度を誇る、Wi-Fi 6の代表的な商品です。EasyMeshにも対応し、中継機を追加すれば家中で快適なWi-Fi 6環境を構築できます。エディオンおすすめナンバー1商品です」(田地さん)
田地さんによると、ネットワーク製品を探しに来店するお客は、ペアリング方法について不安を持つ人が多く、購入時によく質問されるそうです。導入したい家の広さや、使用する機器の種類など、ある程度情報を整理して量販店のルーター売り場を訪問すれば、店員さんも質問に答えやすくなりそうですね。
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